スバル、「インプレッサWRX STI」4ドア登場
5ドアもシャシーが進化

インプレッサWRX STI 4ドア

2010年7月1日発売
315万円~373万8000円



 スバル(富士重工業)は7月1日、「インプレッサWRX STI」をマイナーチェンジし発売した。このマイナーチェンジでは、水平対向4気筒 DOHC 2.0リッターターボエンジンに6速MTを搭載するWRX STI、2.5リッターターボエンジンに5速ATを搭載するWRX STI A-Lineという構成は同様だが、それぞれに4ドアモデルが追加された。価格は315万円~373万8000円。

グレードエンジン変速機駆動方式価格
WRX STI 5ドア水平対向4気筒 DOHC 2.0リッター
ツインスクロールターボ
6速MT4WD368万5500円
WRX STI A-Line 5ドア水平対向4気筒 DOHC 2.5リッター
シングルスクロールターボ
5速AT315万円
WRX STI 4ドア水平対向4気筒 DOHC 2.0リッター
ツインスクロールターボ
6速MT373万8000円
WRX STI A-Line 4ドア水平対向4気筒 DOHC 2.5リッター
シングルスクロールターボ
5速AT315万円

 新型インプレッサでは、「ワイド&ロー」をコンセプトに、フロントデザインを変更し、力強さと存在感をアピール。フロントグリルは黒基調としバンパーとともに開口部を拡大、機能性を持たせたデザインにした。フォグランプまわりやコーナー部などは直線的でエッジの効いたデザインで強調。バンパー下部はリップスポイラー形状とし、スポーティなものとしている。また、ボディーカラーには新色の「プラズマブルー・シリカ」を追加設定した。

5ドアのA-Line
5ドアを真横からフロントまわりの意匠を変更

 今回新たに追加された4ドアモデルは、「インプレッサ アネシス」のリアデザインを引き継いでおり、テールランプなどは5ドアがクリアテールなのに対し赤となっている。リアバンパーは専用タイプとなりマフラーはデュアルテールの左右出し。また、WRX STIには空力特性を考慮した大型リアスポイラーも装備される。ただし同じ4ドアモデルであっても5速ATモデルのWRX STI A-Lineには装備されない。

 ボディーサイズは、5ドアモデルが4415×1795×1470mm(全長×全幅×全高)でホイールベースが2625mm。4ドアモデルは全長のみ異なり、165mm延びた4580mmとなる。

4ドアモデル。ホイールはオプションのBBS製18インチA-Lineはリアウイングがない
プラズマブルー・シリカオブシディアンブラック・パールWRブルー・マイカ
ダークグレー・メタリックスパークシルバー・メタリックサテンホワイト・パール
リアオーバーハングが短い5ドアモデルに対し、高速域での空力に優れると言う4ドアモデル4ドアモデルは大型のリアウイングを装備する
トランクマフラーはデュアルテールの左右出しリアバンパー下部にあるのはバックフォグランプ

 インテリアは、インパネ、ドアトリム、ステアリングの加飾部の色をダークキャストメタリックと変更、シルバーの加飾部とコントラストを持たせ、スポーティなドライバーズシートを演出している。また、A-Lineにはオプションで「プレミアムタンインテリア」を設定。シートやステアリング、センターコンソールリッドにタンカラーのレザーをあしらい、大人向けのプレミアムなインテリアを実現する。

加飾部の一部をダークキャストメタリックとすることでインテリアを刷新A-Lineにはオプションでプレミアムタンインテリアを用意6速MTモデルにはレカロ製バケットタイプのシートも用意される
6速MTモデルの標準シートA-Lineの標準シート6速MTモデル向けオプションのレカロ製シート
A-Line向けオプションのブラックレザーシートA-Line向けオプションのタンレザーシート4ドアの後席はトランクスルーになる
エンジンプッシュスタートボタンキーレスアクセスのリモコンキーリモコンを携帯していればドアハンドルを握るだけで解錠できる。施錠はボタンを押す

 シャシーやサスペンションにおいては、フロントのアルミ製ロアアームを新設計し、アームリア側のブッシュをピロボール化。また、リアではサブフレームブッシュの仕様変更を行い、トーとトレッドの剛性を向上。より忠実なハンドリングと優れた応答性、路面追従性を実現したと言う。

 車高は5mm下げるとともに前後ダンパーの減衰力を最適化。6速MTモデルでは前後のスプリングとスタビライザーの仕様を変更、5速ATのA-Lineではリアのスプリングの仕様を変更し、ロール剛性とその前後配分の最適化を図っている。また、大型のアンダーカバーをフロア下に配置し、空力性能も向上している。

フロントロアアームは新設計。リア側のブッシュをピロボールへと変更しているリアサスペンション。サブフレームブッシュの硬度を変更しているフロア下に大型のアンダーパネルを装備し、空力を改善

 動力性能面での変更はなく、6速MTモデルでは最高出力227kW(308PS)/6400rpm、最大トルク422Nm(43.0kgm)の水平対向4気筒 DOHC 2.0リッター ツインスクロールターボを搭載し、5速ATのA-Lineでは最高出力221kW(300PS)/6200rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/2800-6000rpmの水平対向4気筒 DOHC 2.5リッター シングルスクロールターボエンジンを搭載する。いずれも吸排気可変バルブタイミング機構のデュアルAVCSを装備する。

 なお、オプションでは、電動チルト&スライド式サンルーフを設定。またBBS製18インチ鍛造アルミホイールはブラックハイラスター塗装とした。そのほか、フルセグ地デジチューナーを内蔵したSUBARU G-BOOK mX対応のオーディオ一体型HDDカーナビを採用している。

オプションで、電動チルト&スライド式サンルーフを用意オプションのブラックハイラスター塗装 BBS製18インチ鍛造アルミホイール標準は、ダーク調ハイラスター塗装の18インチ鋳造アルミホイール
A-Line向けオプションのSUBARU G-BOOK mX対応のオーディオ一体型HDDカーナビSUBARU G-BOOK mXは通信費を除く基本料は無料ほかのG-BOOKユーザーのプローブ情報を元に渋滞を考慮したルート探索ができる
新車登録から3年間、オンラインで地図データを無料更新できる

(鈴木賢二)
2010年 7月 1日