GNネットコム、モアン・エルスバーグCEOが来日会見
「日本での営業を強化していく」

GNネットコム モアン・エルスバーグCEO

2010年6月29日開催



携帯電話とBluetooth接続可能なハンズフリー機器「Jabra STONE」。Jabraのハイエンドモデルになる

 GNネットコムはデンマークに本社を置き、ヘッドセットなどハンズフリー機器の世界的メーカー。Bluetoothヘッドセット市場では、生産台数ベースで世界市場の約20%を占めており、コンシューマー向けにはJabra(ジャブラ)ブランドで製品を販売している。

 そのGNネットコムのモアン・エルスバーグCEOが6月29日に来日記者会見を行った。エルスバーグCEOによると、GNネットコムは1869年に設立された電信会社「GN Store Nord」の子会社で、コンシューマー製品やCC&O(コンタクトセンター&オフィス)向けの法人向け製品を主なビジネスとしており、グループ会社には補聴器をビジネスとする「GNリサウンド」もある。

 現在の主力製品は、技術に優れていることが特徴であり、Bluetooth 1.1や2.0の対応ヘッドセットは世界で初めて製品化している。また、故障率が少ないのも製品の優秀性の証しと言い、最新の製品では返品率0.0001%になるものもあると語る。


GNネットコムの親会社は電信会社。日本との関わりも明治時代にさかのぼるGNネットコム、GNリサウンドからなるGNグループ
技術に優れる製品を作るのが特徴と言う。とくにBluetoothに取り組みは世界に先駆けて行っている2010年の製品ラインアップ。EASY、SMART、ULTIMATEの3ラインで製品を構成する

 ハンズフリー機器の市場を、「Bluetoothモノラル」「Bluetoothステレオ」「コード付き」「スピーカーフォン」の4分野と捉え、とくに音楽などを楽しめるBluetoothステレオや、車の中での利用となるスピーカーフォンは高い成長性があると言い、今後に大きな可能性があるとした。

 日本における製品シェアは、コンタクトセンター向けでは約35%、オフィス向けでは50%超、携帯電話や車載スピーカーフォンでは20%だとし、営業スタッフを増やすなど営業チームの強化を図り、7月に新製品を投入するなどして一層のシェアアップを目指していくと語った。

世界のハンズフリー市場。緑色の個所が高成長分野Bluetoothヘッドセットの市場予測。全体的に伸びており、GNネットコムはこの分野で20%のシェアを占める
GNネットコムの日本市場シェア(2012年度予測)。車載用スピーカーフォンはモバイル分野に区分けされるROI計算機。コンタクトセンターやオフィスへの大量導入時の投資効果が計算できると言う

(編集部:谷川 潔)
2010年 6月 29日