独アウディ、大型5ドアクーペ「A7スポーツバック」発表

ミュンヘンで開かれたワールドプレミアで、フォルクスワーゲングループのデザインを統括するワルター・デ・シルバ氏とA7スポーツバック

2010年7月26日(現地時間)



 独アウディAGは7月26日(現地時間)、5ドアサルーン「A7スポーツバック」を発表した。欧州での発売は秋で、ベースモデルの価格は5万1600ユーロ。

 4970×1910×1420mm(全長×全幅×全高)と大型の5ドア車。車体サイズは2009年末に発表された新型A8(5137×1949×1460mm)と現行A6(4925×1855×1455mm)の中間。しかし全高はもっとも低く、スラントしたテールゲートを持っており、A5スポーツバックの兄貴分にあたるモデルと言える。ラゲッジルーム容量は535~1390L。

 サスペンションのアームをはじめ、ボディーのコンポーネントにアルミニウムを多用して軽量化した。エンジンはディーゼル2機種、ガソリン2機種が用意され、いずれもV型6気筒エンジンとなる。これに、2WD(FF)モデルはトルコンATの「マルチトロニック」、4WDモデルにはデュアルクラッチATの「7速Sトロニック」を組み合わせる。4WDシステムの「クワトロ」システムは、クラウンギアを用いた小型軽量なセンターデフを採用。全後輪のトルク配分を可変とし、コーナーリング時に後輪左右のトルク配分も変えるスポーツデファレンシャルも選べる。ホイールは18~20インチ。

 標準モデルはバイキセノンヘッドライトとLEDテールランプを装備するが、オプションでLEDヘッドライトを選べる。

リアハッチ下端にポップアップ式のスポイラーを装備する

 インテリアはドライバーとパッセンジャーを水平のラインが取り囲むデザインになっており、オプションでマッサージ機能付きシートやバング&オルフセンの1300w15スピーカーシステムが用意される。

 インフォテインメントシステムは同社独自の「MMIタッチ」で、ダイヤルのコントローラーのほか、小型タッチパッドを装備。タッチパッドからは手書きでカーナビの目的地や電話番号を入力できる。またカーナビはインターネット経由でGoogle Earthを利用できるほか、ルートデータを元にヘッドライトやトランスミッション、クルーズコントロールなどを制御する機能を備える。

シフトレバーの根元にMMIタッチの操作部がある。シフトレバー左側の、数字が書いてあるパッドがタッチパッドラゲッジルーム容量は535~1390L

(編集部:田中真一郎)
2010年 7月 27日