三井ダイレクト、「高速道路の無料化」に関するアンケート調査結果
無料化に賛成「経済的に助かる」、反対「税負担のツケがまわってくるから」

2010年8月16日発表



 三井ダイレクト損害保険は8月16日、「高速道路の無料化」に関するアンケート調査を発表した。

 7月28日~30日にインターネット調査を行ったもので、高速道路の無料化について賛否を聞いたほか、無料化されてからの利用有無、無料化によるクルマの利用機会の増減などについて調査した。20~60代の「自動車運転者かつ、世帯での車所有者である」男女を対象に行い、1117名の有効回答を得ている。

高速道路の無料化に「賛成」は50.0%
 高速道路の無料化についての賛否を聞いたところ、「大いに賛成」「どちらかといえば賛成」をあわせて50.0%、「どちらかといえば反対」「大いに反対」をあわせて42.6%、「わからない」が7.4%という結果が出た。

 賛成と回答した558名にその理由を聞いたところ、「経済的に助かる」(68.3%)と回答した人が最も多く、以下「観光地がにぎわって景気回復につながる」(49.6%)、「物流コストが削減され、商品の価格が低下する」(40.9%)と続いた。

 一方、反対と回答した476名にその理由を聞くと、「税負担のツケがまわってくるから」が79.8%でトップとなり、「高速道路が渋滞すると、急いでいる時に困る」(56.5%)、「一部の国民だけがメリットを享受するのはおかしいから」(48.1%)との回答が続いた。また、「環境に悪い。車を乗る人が増えると二酸化炭素が多くでるから」「ガソリン消費、排気ガスの増加」など、環境への影響を反対理由に挙げた人もいたが、少数にとどまる結果となった。

高速道路の無料化について

高速道路の無料化「賛成の理由」

高速道路の無料化「反対の理由」

無料化による利用状況
 自分・家族名義または家族名義以外の車を持っている1075名に、無料化されてからの高速道路の利用有無および利用したいか聞いたところ、「利用した」「利用していないが利用したいと思う」と肯定的な意見が56.4%、「利用していないし、あまり利用しない」との意見が40.2%となった。

 一方で、普段利用している高速道路が無料化された場合、車の利用機会が増えるかどうか聞いたところ、「かなり増える」「やや増える」をあわせて51.4%、「変わらない」47.6%、「減る」0.9%という結果となった。

 「増える」と回答した人は、男性は50代(64.8%)、女性は20代(61.6%)が最も多く、年齢・性別により異なる傾向にあることが分かった。

増えると思う車の利用目的のトップは「観光・史跡めぐりに行く」
 普段利用している高速道路が無料化になると、車を利用する機会が「増える」と回答した人(553名)を対象に、増えると思う車の利用目的について聞いたところ、「観光・史跡めぐりに行く」が68.0%でトップとなった。以下、「温泉に行く」(50.3%)、「ショッピングに行く」(46.3%)、「テーマパークや遊園地に行く」(45.6%)と続いた。

 また、車を利用する機会が増えることで、どのような変化があるか聞いたところ、「行ったことのないところに積極的に行くようになる」が75.0%を占め、「同じところに行く頻度・機会が増える」と答えた人が35.8%だったことから、行ったことがない場所に訪れる傾向が強いという結果が出ている。

増加が想定される車を利用する機会について

(編集部:小林 隆)
2010年 8月 18日