電気自動車「ULV」と、「自動掃除機 ルンバ」が共同キャンペーン
「エコルンバ号」として都内各所を走行

秋葉原駅前を走る早稲田環境研究所の電気自動車「ULV」

2010年8月20日~9月12日開催



共同キャンペーン発表前。エコルンバ号はベールに覆われていた

 早稲田環境研究所とセールス・オンデマンドは8月20日、東京・秋葉原のヨドバシカメラ マルチメディアAkiba前で共同キャンペーンの発表を行った。このキャンペーンは、セールス・オンデマンドが総輸入代理店となっている米アイロボットの「自動掃除機 ルンバ」と、早稲田環境研究所の電気自動車(EV)「ULV」が共同で行うもので、ULVにルンバのカラーリングを施した「エコルンバ号」を都内各所でデモ走行するというもの。


アイロボットが開発した自動掃除機 ルンバ。ロボットテクノロジーが投入され、部屋を自動的に掃除してくれるルンバは、自動スケジュール機能や、自動充電機能の有無などで3製品をラインアップしている
セールス・オンデマンドの取締役 徳丸順一氏

 セールス・オンデマンドの取締役 徳丸順一氏は、「自動掃除機 ルンバは、1円の電気代で1時間動作する消費電力の低い製品。その環境性能の訴求を考え、消費電力の小さいEVであるULVと共同でエコキャンペーンを行うことにした」と言う。ULVは、Ultra Lightweight Vehicleの略で、車両重量が72.6kgと軽量なことが特徴。早稲田大学 永田・小野田研究室によって製作され、早稲田環境研究所も同研究室によって設立された会社。

早稲田環境研究所 副主任研究員の佐藤雄氏

 早稲田環境研究所 副主任研究員の佐藤雄氏は、「このエコルンバ号はULVの3号機で、ULVそのものは2003年に開発を始めた。とにかくコンパクトに作っており、ミニカー区分でナンバー取得もでき公道も走行可能」と言う。リアタイヤを出力400Wのインホイールモーターで駆動する構造となっており、1人乗りでボディーサイズは1995×916×1304mm(全長×全幅×全高)。バッテリーはリチウムイオンを用いており、定格電圧は25.9V、電池容量は1036Wh。最高速は40km/hで、連続航続距離は80kmとなる。

 1回の充電時間は4時間で、その際にかかる電気代は洗濯機1台の消費電力と同程度の約35円だと言い、経済に優れるのが特徴だと述べた。

アンベールされるエコルンバ号。ボディーサイドにルンバのイラストが描かれている
ヘッドライトは2灯式三角形のデザイン。1人乗り用にボディー面積をなるべく小さくしているミニカー区分でのナンバーを取得しているので公道走行も可能。免許は、普通免許があればよい
公道走行のため、サイドミラーなども装備。Twitterアカウントも描かれる操作部。右手でアクセル、左手でブレーキを操作する

 この共同エコキャンペーンは9月12日まで開催され、エコルンバ号のTwitterアカウント(@W_ULV)を用意し、そのアカウントをフォローしてつぶやくと毎週1名、計4名に「自動掃除機 ルンバ537」が1台プレゼントされる。また、期間中の土日の13時~16時に、エコルンバ号が、秋葉原、新宿、銀座など都内各所を走行する。

日付エリア
8月21日、22日秋葉原
8月28日新宿、池袋
8月29日有楽町、銀座
9月4日秋葉原
9月5日新宿、池袋
9月11日有楽町、銀座
9月12日秋葉原

 実際に共同キャンペーン発表会終了後、佐藤雄氏がドライバーとなり秋葉原の街へ繰り出して行った。期間中はエコルンバ号スタッフが街中を清掃している場合もあり、スタッフに「ルンバでエコ!」と声をかけると、1日先着30名に「ルンバ型携帯用クリーナーストラップ」がプレゼントされる。見かける機会があったら、声をかけてみるのもよいだろう。

発表会後、ヨドバシカメラの通路を通り、秋葉原の街へ走り去った。ヨドバシカメラの通路は公道ではないため、手で押して移動

(編集部:谷川 潔)
2010年 8月 20日