三菱、SUV「アウトランダー」の燃費向上など一部改良
2.0リッターエンジン搭載4WD車はエコカー減税75%に

アウトランダー 20G

2010年9月16日発売
215万2000円~293万円



 三菱自動車工業は、SUV「アウトランダー」の燃費の向上や、機能、装備、グレード展開を見直すなどの一部改良を施し、9月16日より発売する。価格は215万2000円~293万円。7月15日から販売を開始した特別仕様車「ROADEST Limited Edition」も同様の改良を施し、継続して販売を行う。

アウトランダー ROADEST 20G

 今回の一部改良では、従来モデルから採用している「減速エネルギー回生システム(高効率発電制御)」の制御を変更し最適化を図ったほか、エンジン内部の摺動抵抗の低減や、2.0リッターエンジン搭載車ではCVTの制御を最適化することで、全グレードの10・15モード燃料消費率を0.2~0.6km/L向上させた。2.0リッターエンジン搭載2WD(FF)車は13.6km/L、4WD車は13.2km/L、2.4リッターエンジン搭載4WD車は12.4km/L。これにより、2.0リッターエンジン搭載の4WD車も、2WD車と同様、エコカー減税(環境対応車普及促進税制)75%減税対象車となった。

 出力などに変更はなく、直列4気筒 DOHC 2.0リッターエンジンは最高出力109kW(148PS)/6000rpm、最大トルク197Nm(20.1kgm)/4200rpm、直列4気筒 DOHC 2.4リッターエンジンは最高出力125kW(170PS)/226Nm(23.0kgm)/4100rpm。

 グレード展開も見直され、「20E」を廃止し、同グレードをベースに、スエード調ベロア&メッシュファブリックのシート生地、本革巻ステアリングホイールと同シフトノブ、メッキパーキングブレーキレバーノブを採用するなど、インテリアの質感を向上させた「20M」を新たに設定。「20MS」「ROADEST 20MS」を廃止し、同グレードをベースに、ディスチャージヘッドライトや合成革貼りインテリア、キーレスオペレーションシステム、ロックフォードフォズゲート プレミアムサウンドシステムを採用した「20G」「ROADEST 20G」を新たに設定した。また、「24G」の5人乗りを廃止し、アウトランダーは全グレードが7人乗りのみの設定となった。

 機能、装備関連では、全グレードでブレーキアシスト機構を、緊急ブレーキであるか否かを従来以上に的確に検知できるペダル踏力・踏込み速度感応型に変更し、安全性を向上したほか、フロントドアまわりの遮音を改善し、静粛性を向上させている。全グレードにメーカーオプション設定されている、7インチワイドディスプレイHDDナビ[MMCS]に、フルセグの地上デジチューナーを搭載するなどの変更が行われている。

グレードエンジン変速機駆動方式価格エコカー減税
20M直列4気筒 DOHC 2.0リッターCVT2WD(FF)215万2000円75%
4WD237万3000円75%
20G2WD(FF)241万3000円75%
4WD263万4000円75%
24G直列4気筒 DOHC 2.4リッター268万8000円50%
24G Premium284万6000円50%
ROADEST 20G直列4気筒 DOHC 2.0リッター2WD(FF)265万5000円75%
4WD287万5000円75%
ROADEST 24G直列4気筒 DOHC 2.4リッター4WD293万円50%
特別仕様車「ROADEST Limited Edition」2WD(FF)226万円75%
4WD249万8000円75%

(編集部:谷川 潔)
2010年 9月 2日