日産、日立、オリックスなど、放電対応EVを用いたエネルギーマネジメントシステムがNEDOに採択
横浜スマートシティプロジェクトの一部として実証実験

システムの概要と各社分担

2010年9月2日発表



 日産自動車、日立製作所、オリックス、オリックス自動車は9月2日、4社共同で推進する「放電対応EV(電気自動車)を用いたエネルギーマネジメントシステム」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が支援する「蓄電複合システム化技術開発」の採択を受けたと発表した。

 この共同開発事業は、EVの車載蓄電池を、将来的に電力貯蔵可能な社会インフラの一つとして、家庭および地域社会で活用するためのもので、8月11日に横浜市から経済産業省に提出された「横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)」のマスタープランを実施する関連提案と連携し、横浜市実証グループとして体制を整備して実施する。また、日産自動車は、NEDOからの指名を受けて、蓄電複合システム化技術開発の横浜市実証グループの幹事社となる。

 4社の役割分担は以下のとおり。4社のほか、開発オブザーバーとして、日産レンタカー(日産カーレンタルソリューション)が参画する。

日産自動車
 EVの蓄電池から家庭やビルなどに放電が可能となる通信制御を含めた技術開発

日立製作所
太陽光発電と蓄電池を利用したエコ充電システムおよびEVとエコ充電システムを連携させたエネルギーマネジメントの開発

オリックスおよびオリックス自動車:
充電スタンド管理センターと連携し、予約・配車を行うEVシェアリングマネジメントシステムの開発

(編集部:谷川 潔)
2010年 9月 2日