ボッシュ、日本市場のESC装備率は4台に1台
前年から4%増

日本市場での車両タイプ別ESC装備率。ラグジュアリー/ミディアムタイプの装備率が高い一方で、軽自動車の装備率は1%に満たない(出典:ボッシュ)

2010年9月17日発表



世界市場でのESC装備率(出典:ボッシュ)

 ボッシュは9月17日、日本市場における新車のESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール:横滑り防止装置)装備状況の調査結果を発表した。

 ESCは、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)とTCS(トランクション・コントロール・システム)の機能が統合された装置。各種センサーによって車両の動きを常時監視し、システムが危険を検知すると、適切な車輪にブレーキをかけるとともにエンジン出力をコントロールし、車両を安定させる。

 今回の調査結果によると、2009年はESCの装備率が前年比4%増の23%となった。もっとも装着率が高かったのはラグジュアリータイプ(98%)で、装着率が大幅に上昇したのはミディアムタイプの85%(2008年は46%)。また、コンパクトタイプは21%から28%に、アッパータイプは63%から76%に、オフロード&SUVは59%から68%にそれぞれ装備率が上がった。

 一方で、軽自動車の装備率は著しく低く、装着率は1%に満たない。スモールタイプ、ミニバン&MPVもわずかながら装着率が下がり、それぞれ1%減、4%減という結果となった。

 また、装備義務の法令化によって世界的にESC装備率が高まっており、2003年に7%だった米国は73%に、欧州では29%から60%に、中国は2%から13%にそれぞれ上昇している。

(編集部:小林 隆)
2010年 9月 17日