フィアット、マルチエアエンジンのフィアット「500」を米国導入
500を携えてフィアットが米国へ“帰還”

LAオートショー:2010年11月17日~28日(現地時間)



 伊フィアットは、11月17日(現地時間)に米国で開幕したLAオートショーで、フィアット「500」の米国仕様を展示した。

 米国仕様はメキシコで生産され、最高出力75kW(101HP)/6500rpm、最大トルク133Nm/4000rpmの1.4リッターのマルチエアエンジンを搭載し、米国専用の6速ATまたは5速MTが組み合わされる。

 長距離走行の機会が多い米国導入に当たり、快適性を高めるために様々な改良が加えられた。ボディーは強化のため再設計され、騒音・振動・ハーシュネス対策として20以上の改良と部品の追加が行われたほか、シートもアームレスト付きの専用のものが装備される。ガソリンタンク容量が10.5ガロン(約40L)に拡大され、高速走行時の安定性を高めるため、ステアリングホイールコントロールが最適化された。さらにBOSEの6スピーカーシステムが搭載される。

 豊富な各種アクセサリーは、クライスラーのアフターマーケット部門であるモパー・ブランドからリリースされる。その中にはBluetoothで接続された携帯電話によりリアルタイムの情報を得られるポータブルカーナビが含まれる。

 米国ではエントリーモデルの「ポップ」、足まわりにスポーティーなセッティングが施された「スポーツ」、高級モデルの「ラウンジ」の3つのグレードが用意される。

(編集部:田中真一郎)
2010年 11月 18日