独アウディ、ハイブリッドもラインアップする新型「A6」発表

2011年初頭 欧州発売



 独アウディは12月1日(現地時間)、新型「A6」を発表した。2011年初頭に欧州で発売する。ドイツでの価格は3万8500ユーロから。

 同社ラインアップでA4とA8の間に位置するサルーン。「A6」を名乗ってからは4代目だが、その先祖は1968年に登場した「100」となる。

 新型A6のボディーサイズは4920×1870×1460mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2910mm。3代目よりも全長が5mm短いが、全幅は15mm広い。現行A4などと同様に、フロントオーバーハングが短くノーズが長いプロポーションを採用した。

 ボディーは高張力鋼板とアルミで作られており、フロントフェンダー、エンジンフード、トランクリッド、ドア、バルクヘッド、ラゲッジスペースのクロスメンバーなどがアルミパネルとなっている。アルミは約20%の軽量化に寄与したとしており、重量は2リッターディーゼルターボモデルで1575kgとなっている。

 ヘッドライトはハロゲンが標準だが、LEDのデイタイムランニングライトを備えており、オプションでLEDヘッドライトも選択できる。

 エンジンは、ディーゼルが3リッターターボ「3.0TDI」2種類と、2リッターターボ「2.0TDI」の計3種類。ガソリンはV型6気筒2.8リッター直噴自然吸気の「2.8FSI」(150kW[204HP]、280Nm)、V型6気筒3リッター直噴スーパーチャージャーの「3.0TFSI」(220kW[300HP]、440Nm)の2種類。

 このほか、ハイブリッドモデルが用意される。直列4気筒2リッター直噴ターボエンジン(155kW[211HP])の背後、8速ATのトルコンのスペースに33kW(45HP)のモーターを備えており、180kW(245HP)のシステム出力を実現した。モーターのみで走行するモードも備える。モーター駆動用バッテリーはリチウムイオンで、トランクルームに搭載する。

A6 Sライン

 インテリアにはインフォテインメントシステムのインターフェイス「MMI」を標準で装備。オプションで、手書き文字認識機能を備えたタッチパッド「MMIタッチ」が用意される。カーナビはグーグルと共同開発したもので、UMTSモジュールが装備されていればグーグル・アースの画像にカーナビのルートを表示できるほか、無線LANのホットスポット機能を備え、車内のモバイル機器は新型A6のシステムを経由してインターネットに接続できる。

 また新開発のヘッドアップディスプレイをオプションで用意。重要な情報をフロントウインドーに投影するが、表示内容はドライバーがカスタマイズできる。

 車線を維持する「アクティブ・レーンアシスト」、縦列駐車をアシストする「パークアシスト」といったドライバーアシストが用意されるほか、カーナビのルートデータをヘッドライトやAT、アダプティブクルーズコントロールのコントロールユニットに転送することで、ドライバーのアシストに役立てる機能も提供される。

A6 ハイブリッド

(編集部:田中真一郎)
2010年 12月 2日