ホンダ、熊本でも電動モビリティーの実証実験

太陽光充電ステーションと実験車両

2010年12月24日発表



 本田技研工業は12月24日、熊本県と共同で行う次世代パーソナルモビリティー実証実験について公表した。

 「次世代パーソナルモビリティー」と銘打たれているとおり、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)だけでなく、電動2輪車や電動カートも実験の対象に含まれているのが、この計画の特長。モビリティーのほかITや太陽光発電によるエネルギー供給を含めた総合的なアプローチで、地域社会でのパーソナルモビリティーのあり方を検討する。

 同社と熊本県は8月にこの実験に関する包括協定を結んでおり、熊本市では10月から電動カートの実験が開始されている。ここでは高齢者集合住宅の入居者による電動カートの共同利用や、電動2輪車のレンタルや高校生の通学利用による電動化モビリティーの浸透、充電設備の配置の最適化などを探る。

 今後は水俣市で電動2輪車のレンタル、阿蘇でPHVや電動2輪車のレンタル、天草での地域の足としてのEV利用などを行い、利便性などを検証する。

 同社は米国カリフォルニア州トーランス市、埼玉県とも実証実験を行っており、熊本県はこれに続く第3弾となる。今後は中国での展開も検討していると言う。

 また、同社の熊本製作所にソーラー充電ステーションを設置し、4輪車向け情報サービス「インターナビ・プレミアムクラブ」やスマートフォンによる電動モビリティーのサポートを検証する。

フィットベースのEV電動カート「モンパル ML200」スマートフォンによるEVサポート

 

(編集部:田中真一郎)
2010年 12月 24日