新成人のクルマ所有率、都内と地方で約10倍の差
ダイハツ「新成人に関する意識調査」より

2011年1月7日発表



 ダイハツ工業は1月7日、「新成人に関する意識調査」の調査結果を発表した。

 2011年に成人式を迎える東京都在住の200名および、東京都・神奈川県・大阪府・愛知県・埼玉県・千葉県・兵庫県以外の都道府県に在住する800名を対象に、「大人と子供の境界線」「持っていたら大人だと思うもの」「新成人のクルマ所有率」について調査。2010年12月15日~12月20日にインターネット調査を実施し、男女各500名から回答を得た。


新成人の76%が「大人だと思わない」と回答

大人と子供の境界線
 「あなたが考える“大人”は何歳からだと思いますか?」と聞いたところ、49%が「20歳」と答えた。しかし、「自分のことを大人だと思いますか?」との問いに対しては76%が「大人だと思わない」と述べ、その理由について多くの人が「経済的に自立していない」からと回答。

 一方で、「大人だと思う」と回答した人に「大人になったと感じた時」を聞いたところ、もっとも多かったのは「親から経済的に自立した時」(43%)で、以下「運転免許を取った時」(42%)、「一人暮らしを始めた時」(40%)と続いた。


「持っていたら大人だと思うもの」の1位は「クレジットカード」で、「クルマ」は2位

持っていたら大人だと思うもの
 「持っていたら大人だと思うもの」を聞いたところ、もっとも多かったのは「クレジットカード」(59%)で、以下「クルマ」(53%)、「名刺」(51%)、「スーツ・ネクタイ」(33%)、「万年筆」(24%)と続いた。

 「クルマ」と回答した人の意見は、「購入時のお金と維持費がかかるため経済的に自立していないと無理だと思うから」といったお金に関するものが多く、そのほか「18歳以上でないと運転できないため」「クルマはステ-タスだと思う」「運転をすること自体が危険を伴うため、責任を持てる大人が持つべきものである」との意見も挙がった。


新成人のクルマの所有率は地方在住者が19%だったのに対し、都内在住者はわずか2%にとどまる

新成人のクルマ所有率
 「持っていたら大人だと思うもの」で「クルマ」と回答した人にクルマの所有の有無を聞いたところ、全体の15%が「持っている」と回答。その内訳を地域別で見たところ、地方在住者が19%だったのに対し、都内在住者はわずか2%にとどまり、地方と都内で約10倍の差があることが分かった。

 リリースでは、この差について「都内は地方と比べ、駐車場料金が高く維持費がかかるなどの、クルマを購入することへの経済的ハードルは高い」「地方に比べ、公共交通機関が発達しているのも差が出た理由」としている。

 また、「あなたはクルマがほしいと思いますか?」と聞いたところ、50%が「ほしい」と回答しており、所有率2%にとどまった都内在住者も、43%が「ほしい」と回答していることから、現状クルマを持っている人は少ないものの、クルマをほしいと感じている新成人は多いとしている。

 なお、クルマが「ほしい」と答えた人に何歳までにほしいかと聞いたところ、平均は「24.9歳」だった。

(編集部:小林 隆)
2011年 1月 7日