ビー・エム・ダブリューは1月13日、MINI初のSUV「MINIクロスオーバー」を発売した。価格は265万円～379万円。

　MINIクロスオーバーは、同社初の5ドアモデルで、自然吸気エンジンを搭載するワンとクーパー、直噴ターボエンジンを搭載するクーパーSとクーパーS ALL4をラインアップする。各モデルの6速MT搭載車はエコカー減税（環境対応車普及促進税制）に対応し、自動車取得税、自動車重量税が75％減税されるほか、クーパーSの6速AT車は50％減税される。

　クーパーS ALL4は、初採用のフルタイム4WDシステムを搭載。ファイナルドライブに取り付けられた電子制御油圧式ディファレンシャルにより、前後アクスルの駆動力の配分を無段階に制御する。

　エクステリアでは、六角形のラジエーターグリル、エンジンフード左右の大型ヘッドランプ、膨らみの大きいフェンダーアーチなど、一目でMINIと分かるデザインを踏襲しながら、5ドア化のほか従来モデルより大型化したウインドー、独自のルーフ形状などが与えられる。

　ワンは、ボディーカラーと同色のルーフが与えられるほか、クロームで縁どりされたブラックのラジエーター・グリルとロア・エア・インテーク、つや消しシルバーのルーフ・レール、つや消しブラックのドア・ミラー・キャップなどを標準装備。

　クーパーは、ブラックまたはホワイトカラーの「コントラスト・ルーフ」を選択できるほか、シルバー仕上げのラジエーター・グリル・バー、つや消しシルバーのサイド・スカットル（オレンジのターン・シグナル・ライト付き）などを標準装備。

　クーパーSは、ボンネットとフロントバンパーの間にエアインテークが設けられ、コントラスト・ルーフを選択できるほか、ルーフ・レールとサイド・スカットルはダーク・アンスラサイト仕上げとなる。また、サイド・スカットルにはレッドカラーのクーパーSエンブレムが備わる。

　いずれもハッチバックのMINIより全高が120mm高くなるが、日本の立体駐車場に収まるようルーフに備わるアンテナのマウント形状を変更することで、欧州仕様のMINIクロスオーバーよりも11mm低い全高とした。

■クーパー

■クーパーS

■クーパーS ALL4

　インテリアでは、フット・スペース、ヘッド・クリアランス、ショルダー・スペースを広くとり、独立した4つのシートを標準装備。後席シートはそれぞれで前後スライド、バックレストの角度調整ができ、後席のバックレストを折りたたむことでラゲッジルームの容量は350Lから1170Lまで拡大。また、オプションのベンチシートを選択すれば5名乗車が可能になる。

　また、MINIクロスオーバーは従来のコンソールボックスに代わり、小物入れやカップホルダー、携帯電話などを最適な場所に置ける「MINIセンター・レール」を装備。4シーター仕様では標準で室内前後に伸びるスルータイプのレールを標準装備するが、オプションで前後席で分割された2ピースタイプも選択できる。5シーター仕様では、ショートタイプのセンター・レールが前席にのみ装備される。

　そのほか、オプションとしてボンネット・ストライプや12種類のアルミホイール（16～18インチ）、クロス、レザー、クロス/レザーのコンビネーションから選べる多彩なシートラインアップなどが用意され、ハッチバックモデル同様に自分好みの1台に仕上げることができる。

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