ポルシェ、史上もっとも低燃費の「パナメーラSハイブリッド」
カイエンSハイブリッド同じパラレル式フルハイブリッドシステムを搭載

パナメーラSハイブリッド

2011年2月16日発表



 独ポルシェAGは2月16日、4ドアGT「パナメーラ」のハイブリッド版「パナメーラSハイブリッド」を導入すると発表した。導入時期、価格などは明らかになっていない。

 パナメーラSハイブリッドは、カイエンSハイブリッドと同じく最高出力245kW(333PS)/5500-6500rpm、最大トルク440Nm/3000-5250rpmを発生するV型6気筒スーパーチャージャー付き3リッターエンジンに、34kW(47PS)のモーターを組み合わせ、システム全体で279kW(380PS)/580Nmを発生するパラレル式フルハイブリッドシステムを搭載。トランスミッションはカイエンシリーズに標準装備される、8速ATのティプトロニックS。

 セパレータークラッチと一体化したハイブリッドモジュールは、エンジンとトランスミッションの間に配置され、ジェネレーター、スターターモーターとしても機能するモーターは、走行中やブレーキング時にエネルギーを回収し、ニッケル水素バッテリーに蓄積する役目を担う。

 これらの技術により、EU基準のNEDC総合燃費は6.8L/100km、CO2排出量は159g/kmを達成し、ポルシェ史上もっとも環境性能に優れるモデルとなった。この数値を達成するにあたり効果的だった要素の1つとして、パナメーラ専用に開発されたオプションのミシュラン製オールシーズンタイヤを挙げている。標準タイヤ装着時のNEDC総合燃費は7.1L/100km、CO2排出量は167g/km。

 走行条件によって異なるものの、85km/hまではモーターのみで約2kmを走行できるとしている。0-100km/h加速は6.0秒、最高速は270km/h。

(編集部:小林 隆)
2011年 2月 16日