メルセデス・ベンツ日本は2月18日、4ドアクーペ「CLSクラス」を6年ぶりにフルモデルチェンジし、発売した。価格は、930万円～1625万円。

CLS 350 BlueEFFICIENCY（本国仕様）

CLS 63 AMG（本国仕様）

　CLS 350 BlueEFFICIENCYは、新開発のV型6気筒 3.5リッター直噴エンジンを搭載。高噴射圧のピエゾインジェクターによりリーンバーン（希薄燃焼）を可能とした直噴技術「BlueDIRECTテクノロジー」を採用し、従来モデルと比べ最高出力は34PS増の306PS、最大トルクは20Nm増の370Nmを実現。アイドリングストップ機構である「ECOスタート/ストップ」機能とあわせ、燃費経済性の向上を実現すると言う。

V型8気筒 DOHC 5.5リッター直噴ツインターボエンジン

　CLS 63 AMGは、AMGによる新開発のV型8気筒 DOHC 5.5リッター直噴ツインターボエンジンを搭載。従来モデルから排気量のダウンサイジングを図りながらも、最高出力は11PS増の525PS、最大トルクは70Nm増の700Nmという動力性能を誇る。また、トランスミッションには7速ATのAMGスピードシフトMCTを搭載。AMGスピードシフトMCTは、トルクコンバーター式の7速ATのトルクコンバーター部分を湿式多板クラッチに代え、ダイレクトで高効率なトルクの伝達を実現したもの。CLS 63 AMGにも、ECOスタート/ストップ機能を採用している。

　また、このCLS 63 AMGには、最高出力を557PS（ノーマル比＋32PS）、最大トルクを800Nm（ノーマル比＋100Nm）に向上させるほか、チタニウムグレーペイント19インチ AMG 5ツインスポーク鍛造アルミホイール、専用チューニングサスペンションなどを備えた「AMGパフォーマンスパッケージ」をオプション（110万円高）で用意。SLS AMGにも設定されている「AMG カーボンセラミックブレーキ」をオプション（140万円）で用意する。

　エクステリアにおいては、長いボンネットライン、サッシュレスサイドウインドーを採用した上下に狭い印象のウインドーエリア、リアに向けて下降するルーフといった、4ドアクーペならではのフォルムを継承。Cd値は先代モデルに比べ約13％向上した0.26。

CLS 63 AMGのヘッドライトまわり

　ヘッドライトは、片側だけで最大71個のLEDを使用した「LED ハイパフォーマンスヘッドライト」となった。LEDは、ロービーム（近距離用：8個）、ロービーム（中距離用：8個）、ハイビーム（8個）、コーナリングライト（2 個）、ウインカー（13個）、ポジションライト（22個）、ナイトビューアシストプラスの赤外線照射灯（オプション設定：10個）で構成され、カメラにより対向車と先行車を検知しロービームとハイビームを自動的かつ連続的に切り替えるアダプティブハイビームアシストを備えるほか、ステアリングを切る角度と車速に応じてヘッドライトの向きを変える機構を持つ。

　インテリアでは、フロントシートにメモリー付きのパワーシートを採用。ボディーサイズの拡大にあわせ、シートサイズも肩部で21mm、肘部で8mm拡大。リアシートは左右独立式を採用し、肩部で13mm、肘部で21mm拡大しているほか、オプションで分割可倒式リアシートを設定する。

　新型CLSクラスには、3年間走行距離無制限の無料修理･無料メン
テナンスと24時間ツーリングサポートの「メルセデス･ケア」が適用され、24時間ツーリングサポートを、初回車検以降有償で最大2年間延長するプログラム「My Mercedes サポート」も用意する。