メルセデス・ベンツ、新車整備と出荷を再開
豊橋・習志野事業所では被災者を受け入れ

2011年3月22日発表



 メルセデス・ベンツ日本は、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)発生以来、車両の入出荷を見合わせていたが、3月22日から新車整備と出荷を再開した。

 同社は茨城県日立市に新車整備工場を保有しているが、東日本大震災により常陸那珂港の港湾施設および周辺道路が損傷を受けたため、車両の入出荷を見合わせていた。そのため、代わりとなる千葉港と三河港で輸入車両の陸揚げを行い、横浜と豊橋の代替施設で新車整備と出荷を再開した。

 日立市の新車整備工場は、震災により水道などの一部インフラで影響を受けたものの、22日に復旧。習志野事業所部品センターも、22日から通常通りの配送業務を再開している。

 なお、同社は義援金200万ユーロ(約2億3000万円)を寄贈すると発表しているが、今回新たに愛知県の豊橋事業所と千葉県の習志野事業所を、被災者(合計70名)に向けた避難場所として提供することを明らかにしている。

(編集部:小林 隆)
2011年 3月 23日