ベントレー、世界で100台の「コンチネンタル コンバーチブルISR」発売
氷上で世界最速を記録した記念モデル

コンチネンタル スーパースポーツ コンバーチブルISR

2011年4月20日(現地時間)発売
18万9300ポンド



 ベントレーは4月20日(現地時間)、「コンチネンタル スーパースポーツ コンバーチブルISR(アイス スピード レコード)」を世界限定100台で発売した。価格は18万9300ポンド。

 2月にフィンランド沖で氷上の世界最速記録330.695km/hを樹立した、「コンチネンタル スーパースポーツ コンバーチブル」の記念モデルで、3月に行われたジュネーブモーターショーで初公開された。最高速チャレンジは、元WRCドライバーのユハ・カンクネン氏が務めた。

 コンチネンタル コンバーチブルISRは、W型12気筒6リッター ツインターボエンジンを搭載。最高出力471kW(640PS)、最大トルク800Nmで、0-100km/hは4秒、0-160km/hは9.4秒の性能を誇る。トランスミッションはクイックシフト6速AT。駆動方式は4WDで、前後トルク配分は4:6となっており、駆動力はトルセンセンターデフを経由してフロントとリアに配分される。

 このW型12気筒6リッター ツインターボエンジンでは、ガソリンのほかE85バイオエタノール燃料を利用でき、混合させることも可能と言う。このフレックスフューエル技術により、CO2排出量を最大で約70%抑えることができるとしている。

 また、ハイスピードからのブレーキングを安定するべく、フロントに8ピストンキャリパーを採用するとともに、大径のカーボンセラミックブレーキディスク(フロント420mm、リア356mm)を装備することで耐フェード性を高めた。このブレーキシステムは軽量に仕上がっており、バネ下重量の軽減とともにステアリングレスポンスを高めることに成功したとしている。タイヤはピレリ製でサイズは275/35 R20。

 ボディーカラーはアークティカホワイトを含む計3色を設定し、ソフトトップはグレーとした。

 インテリアでは、インナードアパネルやシート表皮にダイヤモンドキルト柄のアルカンターラをあしらったほか、ステアリングやシフトレバーなどにソフトグリップのレザーを採用。また、ダッシュボードには光沢のある赤織りのカーボンファイバーが用いられるとともに、その中央にはブライトリング製のアナログ時計が鎮座する。

(編集部:小林 隆)
2011年 4月 22日