フォルクスワーゲン、新型「パサート」「パサート ヴァリアント」 アイドリングストップ機構やエネルギー回生システムを全車搭載 |
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、「パサート」と、そのワゴンである「パサート ヴァリアント」をモデルチェンジし、5月30日に発売する。価格は、324万円~374万円。
車種 | グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
パサート | TSIコンフォートライン | 直列4気筒 DOHC 1.4リッター ターボ | 7速DSG | 2WD(FF) | 324万円 |
TSIハイライン | 374万円 | ||||
パサート ヴァリアント | TSIコンフォートライン | 346万円 | |||
TSIハイライン | 396万円 |
新型パサート | ||
パサート TSIハイライン | パサート TSIコンフォートライン | パサートのボディー構造 |
新型パサート ヴァリアント | ||
パサート ヴァリアント TSIハイライン | パサート ヴァリアント TSIコンフォートライン | パサート ヴァリアントのボディー構造 |
7代目となる新型パサート/パサート ヴァリアントは、エクステリアデザインを最新のフォルクスワーゲントレンドへと変更。パワートレーンに、最高出力90kW(122PS)/5000rpm、最大トルク200Nm(20.4kgm)/1500-4000rpmの直列4気筒 DOHC 1.4リッター 直噴ターボエンジンを搭載。デュアルクラッチATの7速DSGを介して、前輪を駆動する。
このパワートレーンには、「Start/Stopシステム(アイドリングストップ)」と「ブレーキエネルギー回生システム」からなるBlueMotionテクノロジーを全車に搭載。先代のパサート2.0 FSI搭載モデル(2006年3月発表)と比べて10・15モード燃費は67%向上し、ミドルクラスのガソリンエンジン車としてトップレベルの18.4km/Lという10・15モード燃費を実現し、「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(4つ星)」と「平成22年度燃費基準25%」を達成し、全車エコカー減税(環境対応車 普及促進税制)75%対応となる。
直列4気筒 DOHC 1.4リッター 直噴ターボのTSIエンジン | エンジン性能曲線。フラットなトルクを発生 |
セレクトレバー | エネルギー回生システムの概念図。ブレーキ時に回生発電を行う |
また、新型パサート/パサート ヴァリアントでは、フォルクスワーゲン初の安全装備として、ステアリングホイールへの入力などからドライバーの疲労度を検出して、ドライバーの集中力の低下をアラーム音と表示で警告する、「ドライバー疲労検知システム」を全車に標準装備。これにより、居眠り運転による事故の発生を未然に防ぐ。
TSIコンフォートラインとTSIハイラインの違いは主に装備にあり、TSIハイラインでは、ファブリックシート(電動2ウェイ)に代わり、ナパレザーシート(電動8ウェイ)を運転席/助手席に装備。オーディオコントロール可能なレザー3本スポークマルチファンクションステアリングホイールやパドルシフトも装備する。
パサート TSIハイラインのインストルメントパネル | TSIハイラインでは、ステアリングホイールにオーディオコントロール可能なマルチファンクションスイッチを装備する |
パサート TSIハイラインは、運転席/助手席とも電動8ウェイのレザーシート | TSIコンフォートラインのファブリックシート。運転席のみ電動2ウェイ |
パサート ヴァリアント TSIハイラインの室内。シートはナパレザー | リアシートは6:4分割可倒式 | |
ラゲージネットパーティション | スライディングカバー | オプションの電動パノラマスライディングルーフ |
パサート | パサート ヴァリアント | |
全長×全幅×全高[mm] | 4785×1820×1490 | 4785×1820×1530 |
ホイールベース[mm] | 2710 | |
前/後トレッド[mm] | 1545/1545 | |
重量[kg] | 1430 | 1470 |
乗車定員 | 5名 | |
エンジン | 直列4気筒 DOHC 1.4リッター 直噴ターボ | |
最高出力[kW(PS)/rpm] | 90(122)/5000 | |
最大トルク[Nm(kgm)/rpm | 200(20.4)/1500‐4000 | |
10・15モード燃費[km/L] | 18.4 | |
前/後サスペンション | マクファーソンストラット/4リンク | |
タイヤサイズ | TSIコンフォートライン:215/55 R16、TSIハイライン:235/45 R17 |
新型パサート、パサート ヴァリアント発表に伴い、同社は独本社が展開している「Think Blueキャンペーン」を国内でも新たに開始する。これは、空や海など地球の豊かな自然を表現する色、「ブルー」に思いを馳せながらクルマづくりや環境プロジェクトに取り組むものだと言い、従来から実施しているエコドライブトレーニングのさらなる推進によるCO2の排出削減や、生物多様性、ホッキョクグマの保全活動などの取り組みを支援して行く。
(編集部:谷川 潔)
2011年 5月 19日