JAF、被災地で不具合のあった車両は6割以上
不具合が多かったのはタイヤ、ワイパーゴム

被災地でのマイカー点検サービスの様子

2011年5月13日~28日実施



 日本自動車連盟(JAF)は5月13日~28日の期間、東日本大震災の被災地において被災者が所有する車両に不具合がないか無料点検サービスを実施した。

 JAFでは、震災の影響が大きかった宮城県、岩手県で被災した車両の救助活動を行うため「JAFロードサービス特別支援隊」を編成しており、今回実施した無料点検サービスは同支援隊によるもの。JAF東北本部、石巻基地、宮城県内の施設駐車場などで開催し、延べ334台を点検した。

 その結果、不具合があった車両は62.9%(210台)に上り、不具合の発生率がもっとも高かったのはタイヤ関係で、「空気圧」が20.1%、「摩耗・ひび割れ」が18.2%、それに粉じんの影響が考えられるワイパーゴム(15.1%)が続いた。

 また、バルブ切れやエンジンベアリング関係からの異音などが多く見られたほか、津波により海水をかぶったり、冠水した道路を通行したことでセンサー関係が故障し、エンジンやエアバックの警告灯が点灯しているケースや、海水の塩分でさびが発生し、車体やベアリング関係から異音が発生している車両もあったと言う。

(編集部:小林 隆)
2011年 5月 31日