富士通、位置情報を活用した情報サービス「スペーシオウル」

スペーシオウルの概念図。位置情報を収集・分析し、さまざまなサービスを提供する

7月提供開始
45万円/月~



 富士通は位置情報を活用したクラウドサービス「スペーシオウル」(SPATIOWL)を7月から提供する。

 タクシーや商用車からのプローブ情報、人や施設の情報、センサー情報、インターネット情報など、多様かつ大量の位置情報を収集、加工、分析、解析し、それらを活用したサービスを提供するもの。富士通が収集したプローブ情報などとシステムを利用することで、顧客は渋滞情報提供や経路探索などのサービスを、短時間で安価に利用できる。「基盤提供サービス」と「業務提供サービス」の2つが用意される。

 基盤提供サービスは、大量の位置情報をリアルタイムで分析したり、SNSのコミュニティー情報や施設情報などの外部の情報と連携させる機能を、クラウド・コンピューティングで提供する。位置情報管理のほか、データ分析、経路探索、渋滞予測などの機能を備える。渋滞情報の提供や都市計画立案、新たな地域住民サービスの提供などが可能になるとしている。

 業務提供サービスは、すぐに使えるサービスを提供するもの。渋滞情報提供や商用車両の運行支援サービス、経路探索や渋滞予測、音声処理、充電器管理などのサービスを用意する。

 価格は基盤提供サービスが導入費用65万円と、月額費用52万円~。業務提供サービスは、交通情報データサービスが導入費用50万円、月額費用が東京地区で52万円~。商用車テレマティクスサービスはサービス内容により個別見積もりとなる。

(編集部:田中真一郎)
2011年 6月 14日