東芝、カラーカメラとトップビューに対応した車載用画像認識LSI |
東芝は、車載用画像認識LSI「Visconti 2(TMPV7500)」を、11月からサンプル出荷する。量産開始は2012年9月。
カメラの映像から、車線、車両、歩行者、標識などを認識するためのLSI。4台のカメラを接続できる「TMPV7506XBG」と、2台を接続できる「TMPV7504XBG」が用意される。サンプル価格はそれぞれ6000円、4000円。
いずれも従来はグレースケールカメラにのみ対応していたが、新たに最大130万画素のカラーカメラに対応。信号色や標識を検知できるようになった。
また、従来は0.15GHz動作の画像認識エンジン「MPE」(メディアプロセッシングエンジン)3個と画像処理アクセラレータ1個を搭載していたが、新製品では0.266GHz動作の「MPE」4個と画像処理アクセラレータ最大6個になり、物体検出が高性能になった。ノートPC用の3GHzクラスのプロセッサに匹敵する演算性能を持つとしている。
TMPV7506XBGは、接続できるカメラが3台から4台に増え、上空から自車を見下ろすトップビューを合成できるようになった。また、輝度勾配方向ヒストグラム(HOG)特徴量を扱う独自の画像処理アクセラレータを搭載。これにより明るさの変化の影響を受けにくくなるため、従来の夜間歩行者検知に加え、昼間の歩行者検知が可能になった。
TMPV7504XBGは、2台のカメラに接続できる。車両・白線・標識など複数の対象物を同時に検知する前方監視システムなどに適しているとしている。
(編集部:田中真一郎)
2011年 10月 14日