「2012 RJC」は「リーフ」「S60/V60」「スカイアクティブ-G」

日産「リーフ」

2011年11月15日発表



 RJC(日本自動車研究者 ジャーナリスト会議)は15日、「第21回(2012年次)RJC カー オブ ザ イヤー」を発表した。国産車の優秀車を選出する「カー オブ ザ イヤー」、輸入車の優秀車を選出する「カー オブ ザ イヤー(インポート)」、優れた技術を選出する「テクロノジー オブ ザ イヤー」の3部門で、各部門6つの候補からRJCメンバーの投票によって選出された。

 「カー オブ ザ イヤー」に選ばれたのは、日産の電気自動車(EV)「リーフ」。選出理由を「ゼロエミッションを可能にしながら、これまでにないドライビングフィールを実現。また、ITの活用とインフラ整備によってEVを身近な存在とし、家庭用電源として利用できるように提案したことなども評価された」としている。

 なおカー オブ ザ イヤーの候補となった6ベストと、各車の得票数は次のとおり。

メーカー車名得票数
ダイハツミラ・イース186
ホンダフィット・シャトル152
マツダデミオ 13-スカイアクティブ205
日産リーフ271
トヨタプリウスα125
スズキソリオ132
ボルボ V60

 「カー オブ ザ イヤー(インポート)」に選ばれたのはボルボ「S60/V60」。選出理由を「ヒューマンセーフティをはじめとする先進技術の数々を投入しながら伝統の安全性、快適性、親環境性とを大幅にレベルアップ。併せて新世代ボルボの中核車種に相応しいサイズ感、車格感、スタイリングとを打ち出すのに成功した」としている。

 カー オブ ザ イヤー(インポート)の候補となった6ベストと、各車の得票数は次のとおり。

メーカー車名得票数
フィアット500/500Cツインエア118
アウディA1232
BMW1シリーズ167
シトロエンDS4160
フォルクスワーゲンパサート/パサートヴァリアント139
ボルボS60/V60255
マツダ スカイアクティブ-G

 「テクロノジー オブ ザ イヤー」に選ばれたのは、マツダの省燃費ガソリンエンジン「スカイアクティブ-G」。理由を「熱効率とトルクアップを図るため、圧縮比14というディーゼルなみの数値を達成。ノッキング防止のための吸気バルブ位相制御を電動モーターで行い、排気バルブは油圧制御、内部EGRを効果的に取り込んで吸気バルブを大幅に遅閉めし、ミラーサイクル(圧縮比より膨張比を多く取り熱効率をアップ)により燃費アップを実現」としている。

 テクロノジー オブ ザ イヤーの候補となった6ベストと、得票数は次のとおり。

技術名搭載車名得票数
スカイアクティブ-Gマツダ デミオ258
スカイアクティブ-Driveマツダ アクセラ140
日産リーフの電気自動車技術日産 リーフ235
コンパクトなリチウムイオンバッテリープリウスα120
ツインエア・エンジンフィアット500/500C141
歩行者検知機能付
追突回避・軽減フルオートブレーキシステム
ボルボ S60/V60177

(編集部:田中真一郎)
2011年 11月 17日