デンソー、カーナビ画面でスマートフォンを操作する「アルペジオ」開発
2012年に日本でサービス開始、世界へ展開

アルペジオの利用イメージ。実際にはスマートフォン側はロック画面になる

2012年サービス開始



アルペジオによる施設検索

 デンソーは、カーナビのディスプレイでスマートフォンを操作するサービス「ARPEGGiO(アルペジオ)」を開発した。日本で2012年にサービスを開始し、以降、世界に展開する。

 対応するのはAndroidとiOS。

 ユーザーがスマートフォンにアルペジオのアプリをインストールし、クルマに乗り込む際に起動しておくと、カーナビとアルペジオ対応カーナビがBluetoothで無線接続し、カーナビ画面上に利用可能なスマートフォンのアプリが表示される。

 同社が20年以上手がけてきたカーナビのノウハウをもとに選定した、利用頻度が高いと思われるアプリのみ操作できる。利用できるアプリは、ユーザーのニーズに応じて追加することも可能。インターフェイスは車内で利用しやすいように変換されるほか、運転を妨げないように操作が制限されることもある。

 日本でのサービスでは、施設検索や目的地設定、スマートフォン内の楽曲やインターネットラジオの再生、燃費管理、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)への位置情報の登録など、スマートフォンの通信機能を活かした利用形態を想定している。たとえば施設検索では、スマートフォンを経由することで、外部コンテツプロバイダによる膨大で新鮮な情報を目的地として利用できる。

 なおアルペジオは軽量でさまざまなOSへの移植が可能であり、あらゆるカーナビに導入できるとしている。

第42回東京モーターショーのデンソーブースに展示されたアルペジオのデモ(再掲)。左のスマートフォンの画面が、カーナビ用に変換(右)されている
スマートフォン内の音楽(左)をカーナビで再生(右)しているところ

【お詫びと訂正】記事初出時、「Android以外への対応は検討中」と記述しましたが、正しくは「AndroidとiOSに対応予定」です。お詫びして訂正させて頂きます。

(編集部:田中真一郎)
2011年 12月 8日