ダンロップ、ディレッツァチャレンジ2011 決勝大会
最速のディレッツァマイスターは誰だ!?

ディレッツァチャレンジ決勝大会

2011年11月27日開催



 ダンロップ(住友ゴム工業)は11月27日、千葉県の袖ヶ浦フォレスト・レースウェイでタイムアタックイベント「ディレッツァチャレンジ2011 決勝大会」を開催した。この決勝大会には、全国4つの地区で開催された予選大会で上位に入賞した人だけが参加できる。つまりこの決勝大会で勝った人が、最速のディレッツァマイスターとなるのだ。

決勝は袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで開催。ここでディレッツァチャレンジが開催されるのは初袖ヶ浦フォレスト・レースウェイのコース図。比較的小さめなサーキットだディレッツァのデモカーも展示されていた

 ディレッツァチャレンジは、一般参加者によるタイムアタック大会だ。クラス1が排気量1900cc以下の車両とすべてのFF車、クラス2が排気量1901cc以上の自然吸気エンジン搭載2WD、クラス3が排気量1901cc以上のターボエンジン搭載2WD、クラス4が排気量1901cc以上の4WDで争われる。あくまでベストラップの争いになるので、レースのように他のマシンと競り合う必要はない。

 参加できるのは、車検を通しているナンバー付き車両、つまりそのまま公道を走ることができるクルマに限られ、タイヤはダンロップかファルケンブランドのラジアルタイヤ限定。サーキット用タイヤとしては、よりハイグリップなSタイヤもあるが、Sタイヤの使用は禁止されている。ただしマフラーのインナーサイレンサーの撤去や、車検には通らないGTウイングの装着、助手席の撤去といった改造は、サーキットに着いてから実施することは許容されている。

 特にSタイヤを禁止とすることは、それだけマシンへの負担も小さくなり、チューニング費用が抑えられるというメリットがある。また、コースも比較的コンパクトなサーキットが多い。これはディレッツァチャレンジを、チューニング費用を掛けてパワーを出したクルマだけが勝てるものにしたくないという狙いからだ。

 とは言っても、さすがに決勝大会ともなると、ハードにチューニングされたマシンが目に付く。また、袖ヶ浦フォレスト・レースウェイは、周辺住民への配慮から、独自の音量規制を設けており、その対策として、マフラーに細工をしているマシンが多く見られた。

かなりハードにチューニングされたクルマが目立つタイヤはダンロップかファルケンのタイヤに限られる騒音対策のための対策をしている人が多かった

 決勝は各クラスごとに、練習走行とセッション1、セッション2、セッション3の3回のタイムアタックが行われる。セッション1の上位3台はセッション2は走らず、セッション3は、この3台とセッション2の上位5台によるタイムアタックとなり、セッション3のタイムによって最終的な勝者が決まる。

 セッション1から速いタイムを出してセッション3出走を決めておきたいが、そうするとセッション3の走行までに時間が空き、タイヤが冷えてしまう。そこであえてペースを落としてセッション2に残る作戦に出た選手もいたようだ。

 また、ゲストドライバーとして服部尚貴選手と青木孝行選手が参加。服部選手は「みなさん以上にこのコースは走ったことがない」と言っていたが、他のクラスの走行中には、ゲストドライバーや、大会競技長の大井貴之氏などにコース攻略のレクチャーを受けるなど、参加者は大会制覇に向け余念がなかった。

大会競技長の大井貴之氏ゲストドライバーの服部尚貴選手ゲストドライバーの青木孝行選手

 途中、参加車両がオイル漏れを起こし、競技が中断されるなど、トラブルはあったが、大きな事故もなくタイムアタックは終了。上位入賞者にはダンロップのハイグリップタイヤ「DIREZZA SPORT Z1 STAR SPEC(ディレッツァ スポーツZ1 スタースペック)」1台分が送られたほか、ディレッツァカラーのヘルメットなど、豪華賞品が贈られた。また、そのほかの参加者にも、特別賞として、フルバケットシートや、サスペンションキットなどが贈られていた。

 そして閉会式の最後には、主催者であるダンロップを代表して、杉本毅史氏が登壇し、来年もディレッツァチャレンジを続けることを明言。このコメントに参加者は大きく沸いていた。以前はいくつもあったタイヤメーカー主催のタイムアタックイベントも、もはや国内メーカーではダンロップのみ。そうした中で、来年もディレッツァチャレンジを続けるということは、参加者にとって、もっとも大きなプレゼントとなったようだ。

上位入賞者にはダンロップ「ディレッツァ スポーツZ1 スタースペック」1台分やディレッツァチェレンジカラーのヘルメットなど、豪華賞品が贈られた上位入賞者以外にも、特別賞など、多くの賞が設定されていた住友ゴム工業の杉本毅史氏は、来年もディレッツァチャレンジを継続することを明言。これには参加者から大きな拍手が上がった

クラス1(ランキング順)

クラス1表彰岩田 匠選手池田 糧選手
鈴木 悟選手石井宏尚選手太田光宣選手
田中健大選手永野圭祐選手兼子光徳選手
山田直樹選手久保和也選手掘田隆博選手
坂東 篤選手細川元貴選手岡井公明選手
前田 恵選手

クラス2(ランキング順)

クラス2表彰富吉十六選手大西浩一選手
内藤頼重選手川崎浩二選手熊倉 徹選手
牧田和志選手武藤良明選手柳川浩樹選手
瀬戸貴巨選手梅野健太選手宮川圭介選手
森實大輔選手佐鳥隆志選手岡本明大選手

クラス3(ランキング順)

クラス3表彰寺浦之裕選手稲垣 茂選手
前川尚司選手加藤 茂選手林上芳行選手
矢吹浩一朗選手秋元拓自選手日比野哲也選手
竹内朋宜選手鰐部光二選手神八一也選手
岡原達也選手長谷川正選手ファンキー上村選手

クラス4(ランキング順)

クラス4表彰栗田圭一選手木原大二郎選手
浅見真吾選手野田直暉選手内藤源氏選手
永蔵 誠選手長田 淳選手尾崎光義選手
田辺貴敏選手碓井達也選手浅野 智選手
木原雄祐選手加地 哲選手長谷川友康選手
浅井英匡選手

(瀬戸 学)
2011年 12月 26日