メルセデス・ベンツ、「R 350」のエンジン、トランスミッションを刷新
従来モデルから34PS/20Nm向上。燃費は約10%改善

R 350 4MATIC BlueEFFICIENCY

2012年1月30日発売
7,960,000円



 メルセデス・ベンツ日本は1月30日、クロスオーバーモデル「R 350 4MATIC BlueEFFICIENCY」のマイナーチェンジを行い発売した。価格は7,960,000円。ステアリング位置は右のみ。

 今回のマイナーチェンジでは、新開発のV型6気筒3.5リッター 直噴エンジンを搭載。直噴エンジン技術「BlueDIRECTテクノロジー」を採用し、最大圧力200barの新開発ピエゾインジェクターやスプレーガイド式燃焼システム、1/1,000秒以内に最大4回のスパークを発生させるMSI(マルチスパーク・イグニッション)システムを採用。

 また、Vバンク角を従来の90度から60度に変更したほか、クランクケースとシリンダーヘッドをアルミニウム製にするとともに、コンパクトな設計や樹脂パーツの使用によりエンジンを軽量化した。

 さらにエンジン負荷に応じて成層燃焼(リーンバーン)と理論空燃費による均質燃焼、成層燃焼と均質燃焼を組み合わせた均質成層燃焼の各燃焼モードを制御することで、燃焼効率と出力・トルクの向上を実現した。

 これにより、最高出力は225kW(306PS)/6,500rpm、最大トルクは370Nm/3,500-5,250rpmとなり、従来比で出力は25kW/34PS、トルクは20Nm増加。その一方で、燃費は約10%改善したとしている。

 さらに、トランスミッションに7速AT「7G-TRONIC PLUS」を組み合わせたことで「平成21年排出ガス基準75%低減レベル(4つ星)」「平成22年燃費基準+25%」を達成し、エコカー減税により自動車取得税および重量税が75%減税される。また、平成23年度第4次補正予算案が国会で成立した場合、エコカー補助金の対象モデルにもなる。

 インテリアでは、従来のファブリックと人工皮革のコンビネーション「レザーツイン」から、人工皮革の「レザーARTICO」にアップグレードした。

(編集部:小林 隆)
2012年 1月 30日