アストンマーティン、ジュネーブショーで「V12 ザガート」の最終生産仕様を公開

V12 ザガートの最終生産仕様

2012年2月9日(現地時間)発表
330,000英国ポンド(消費税別)



 英アストンマーティンは2月9日(現地時間)、「2012年ジュネーブモーターショー」(一般公開:3月8日~18日)でクーペモデル「V12 Zagato(ザガート)」の最終生産仕様を公開すると発表した。生産台数は150台で、価格は330,000英国ポンド(消費税別)。2012年第3 四半期に生産を開始し、2012年第4 四半期に納車を開始する予定。

 V12 ザガートは、同社の象徴的なモデル「DB4 GT ザガート」の50周年を記念して開発されたモデルで、イタリアのカロッツェリア「Zagato」と共同で開発した。ベース車両は「V12 ヴァンテージ」で、最高出力380kW(517PS)、最大トルク570Nmを発生するV型12気筒 6.0リッターエンジンを搭載する。

 シャシーに接合アルミニウム・プラットフォームを採用し、ボディーパネルはハンドメイドのアルミニウムとカーボンファイバーとした。

 エクステリアでは、ザガートデザインの特徴とも言えるダブル・バブル・ルーフを採用するとともに、カーボンファイバー素地剥き出しのフロントスプリッター、Aピラー、リアランプ・ハウジング、ディフューザー、ドアミラー・ハウジング、リアウイングを装備。フロントグリルは、ザガートの頭文字の「Z」をモチーフにした3次元コンポジット・メッシュを採用した。

 ボディーカラーはシンティラシルバー、アローログリーン、アルバブルー、ディアボロレッドの4種類の専用カラーを設定。塗装工程の開始から終了に至るまで、100時間近くを費やすと言う。

 また、インテリアではシートやヘッドライニングに同モデルの躍動感を表現するフローティングパターンが描かれるほか、ヘッドレストやリアパーセルシェルフに「Z」の刺繍を施すなど、特別な仕様に仕上がっている。

(編集部:小林 隆)
2012年 2月 10日