日本ミシュランタイヤは3月1日、「満足保証キャンペーン」を4月1日～9月30日まで実施すると発表した。このキャンペーンは、スポーツタイヤカテゴリーの乗用車タイヤ「Pilot Sport 3（パイロット スポーツ スリー）」およびラグジュアリータイヤカテゴリーの「Primacy LC（プライマシーエルシー）」4本セットの購入者を対象とし、購入から60日間以内であれば、製品に満足できなかった場合返金を保証するもの。

　この業界初のキャンペーンに関する発表会を、都内ホテルで開催した。

　発表会の冒頭、同社 代表取締役社長 ベルナール・デルマス氏は、「ミシュランが一番大切にしているのは、人やモノのモビリティに貢献することです。日本の消費者が何を望んでいるのか、何に困っているのかをいつも調査してきました、その結果が今回の新しいサービス『満足保証キャンペーン』につながりました」「今回のキャンペーンでは消費者がタイヤをテストするような気持ちで買うことができます。このキャンペーンで、ミシュランタイヤの性能を多くの人に味わってほしい」と語った。

キャンペーン対象となるPilot Sport 3（左）と、Primacy LC（右）	「このキャンペーンで、ミシュランタイヤの性能を多くの人に味わってほしい」と語ったデルマス社長

　60日間とはいえ、返金可能なキャンペーンの導入の背景には、自社の製品に対する大きな自信がある。その点やキャンペーンの詳細に関して、乗用車タイヤ事業部 ブランド戦略 マネージャー 成瀬朋伸氏が説明を行った。

　成瀬氏は、ミシュランタイヤは、すべてのタイヤに関して高いレベルのトータルパフォーマンスを提供し続ける製品だとした上で、多くのユーザーは3年に1度タイヤを履き替え、決して安くない製品でありながら試し履きもできないと言う。

乗用車タイヤ事業部 ブランド戦略 マネージャー 成瀬朋伸氏	日本でのミシュランの歩み	ミシュランの製品作りの考え方

　ミシュランタイヤは、他メーカーと比べて同レンジ同サイズで価格が高めになっていることが多い。しかしながら、実際に購入したユーザーの声を調査すると、エモーショナル（感情）、性能/機能面で、購入前に比べ2.5倍～3倍の満足度が出ていると言う。とくにコストパフォーマンスに関しては、3倍近い結果になっており、1度使ってもらえばよさが伝わる製品であるとした。

　キャンペーンに参加できる条件は、先の2製品の新品タイヤを4本セットで、4月1日～9月30日に購入した場合を対象とする。製品に満足できなければ、60日以内であれば製品代金のほか、取り付け工賃も含めて返金される。ただし条件がいくつかあり、満足できなかった場合というのは、キャンペーン対象商品から別のタイヤ（購入したミシュラン製品と同サイズ）に交換した場合などの条件があり、詳細についてはキャンペーンサイト（http://www.michelin.co.jp/manzoku/）を確認していただきたい。

新サービス導入の背景	エモーショナルに関する意識調査	性能と機能に関する意識調査。いずれも経験者の満足度が高いことが分かる
キャンペーンロゴ	キャンペーン概要	キャンペーンのワークフロー

　乗用車タイヤ事業部 ビジネス戦略＆コミュニケーション マネージャー 鈴木琢氏によると、同様のキャンペーンは北米では「ミシュラン プロミス」（満足保証のほか、パンクした場合のレッカーサービスや、製品ごとに走行距離を保証）として導入実績があると言う。

　いくつかの制限はあるとはいえ、このようなサービスは自社の製品に自信がないとなかなか打ち出せないものだ。キャンペーンの開始までは1カ月ほどあり、スタッドレスタイヤからの履き替え需要もターゲットにしているものと思われる。これまでは、ミシュランタイヤへの履き替えを考えていなかった方も、1度検討してみるのはありだろう。