アバルト、日本限定の「695 トリブートフェラーリ トリブート アル ジャポーネ」
50台限定、収益の一部は震災復興に寄付

アバルト 695 トリブートフェラーリ トリブート アル ジャポーネ

2012年3月24日受注開始
609万5000円



 フィアット グループ オートモービルズ ジャパンは「アバルト 695 トリブート フェラーリ“トリブート アル ジャポーネ”を24日に発売する。価格は609万5000円。日本でのみ、50台限定で販売される。納車は10月から。

 2010年に1696台限定で販売されたフェラーリとのコラボレーションモデル「アバルト 695 トリブート フェラーリ」の、日本限定の採取特別仕様車。ボディーカラーを「ビアンコフジ」と呼ぶパールホワイトに、ホイールをマグネシウムグレーに塗装し、内装をブラックとした。

 このほかの仕様は695 トリブート フェラーリと同様で、最高出力132kW(180PS)/5500rpm、最大トルク250Nm(25.5kgm)/3000rpmを発生する直列4気筒DOHC 1.4リッターターボエンジンが、ATモード付き5速シングルクラッチシーケンシャルトランスミッションを介して前輪を駆動する。足まわりは専用ダンパーで固め、フロントブレーキはブレンボの4ピストン(レッドキャリパー)にドリルドベンチレーテッドディスクを備える。また、エキゾーストシステム「レコード モンツァ」も搭載する。

 インテリアにはカーボンシェルで標準より10kg軽量化したシート「アバルトコルサ by サベルト」を採用。トリコロールのアクセントつきレザーステアリングや、イェーガー製メーターパネルなどを装備する。

 同社は、アバルトブランドとして協賛する「フェラーリ・レーシング・デイズ」(16~18日開催)の会場で、トリブート アル ジャポーネの発表記者会見を開催した。

 同社のポンタス・ヘグストロム社長は「“トリブート アル ジャポーネ”は“日本に捧げる”という意味」と述べ、車両価格のうち10万円を東日本大震災の復興支援として寄付することを明らかにした。これは、フェラーリが東日本大震災で被災した石巻市を支援していることに協賛したものと言う。石巻市は伊チヴィタヴェッキア市と姉妹都市であることから、フェラーリは支援を続けている。

 2010年の695 トリブート フェラーリは、日本割り当て分の150台を1週間で完売した。顧客層は40~50代の会社役員や医者といった高収入層がほとんどを占め、フェラーリオーナーも多いと言う。

トリブート アル ジャポーネの概要。車両価格のうち10万円が寄付されるポンタス・ヘグストロム社長
アバルト ブランドの販売台数は2011年に大幅に伸びた。貢献したのはアバルト500カブリオレとトリブートフェラーリ。2012年も成長を狙う2012年のマーケティング活動として、ドライビングスクールやユーザーミーティング、走行イベントなどを開催する
フェラーリ・レーシング・デイズ会場にはアバルトブースを出展。アバルト車によるジムカーナ会場も設けた

(編集部:田中真一郎)
2012年 3月 19日