日本損保協会、自動車盗難は「ハイエース」が5年連続でワースト1位
第13回 自動車盗難事故実態調査結果より

2012年3月12日発表



 日本損害保険協会は3月12日、「第13回 自動車盗難事故実態調査結果」を発表した。

 この調査は毎年行っているもので、今回は2011年11月1日~30日で実施。損保協会非会員会社を含む21社の損保会社を調査対象とし、全国で発生した自動車本体盗難事故および車上狙い事故で、調査期間内に車両保険金の支払いを行った事案を元にしている。車両本体の盗難の調査総数は683件、車上狙いの調査総数は2221件。

車両別盗難状況車上ねらいの被害品

 調査結果によると、車両本体の盗難で1位となったのはハイエース。ハイエースが1位となるのは5年連続で、耐久性に優れ部品の汎用性もあり、海外での人気が高いこと、イモビライザの標準装備が進まずセキュリティが低いことがその理由として挙げられている。

 一方、「セルシオ」や「ランドクルーザー」の被害も急増しており、すでに生産中止となったセルシオの被害の増加が特徴的だと言う。

 車上狙いについては、カーナビ被害の割合・件数が減少に転じ、1件あたりの被害額も2.4万円減少。カーナビ被害が減少した要因としては、ユーザーの防犯意識の向上、セキュリティコード機能など防盗性能の高いカーナビが普及したことなどがあると言う。被害額は前年と比べ、減少したものの、1件あたりの被害額は「21.8万円」と高額なため、カーナビ盗難防止対策を徹底的に行っていく必要があるとしている。

(編集部:谷川 潔)
2012年 3月 21日