トヨタ、東北におけるモノづくり基盤強化を目指す「トヨタ東日本学園」概要発表
2012年7月に設立し、第一期生の募集を開始

トヨタ東日本学園(イメージ)

2012年4月4日発表



 セントラル自動車、トヨタ自動車東北、関東自動車工業とトヨタ自動車は4月4日、7月設立予定の「トヨタ自動車東日本」の企業内訓練校「トヨタ東日本学園」の概要を発表した。

 セントラル、トヨタ自動車東北、関東自動車は、7月1日に経営統合を行い、トヨタ自動車東日本が宮城県黒川郡大衡村に設立される。トヨタ東日本学園は、その東北の地における、中長期を見据えた人づくりを通じてモノづくり基盤を強化するためのもの。第一期生の募集を2012年7月より開始し、2013年4月に開校する予定となっている。

 生産技術や機械設備について学ぶ製造設備科を設置し、定員は30名。現場経験豊富な指導員のもと、厚生労働省が定める職業能力開発促進法に基づく認定職業訓練に沿った教育を1年間行い、モノづくり現場の中核人材を育成する。年間1760時間の授業は、約6割が技能実習、約3割が心身教育、約1割が学科教育の総合教育。東北のモノづくりのルーツを学ぶなど東北に根ざした教育を行うほか、訓練行事やクラブ活動、地域ボランティア活動などのプログラムも予定している。

 学園の設計コンセプトを、「人づくり」「環境・エネルギーマネジメント」「地域連携」の3つを柱とする「三位一体で未来の力を育てる学園」とし、このコンセプトにもとづいたカリキュラムを実施。災害時に、地域における情報受発信拠点としても学園施設を利用できるよう、コジェネレーション発電や太陽光発電に加え、非常時に電源として活用できる給電機能付プラグインハイブリッド車などを配備する。また通信関連施設として、衛星電話や携帯電話の充電ステーション、災害時活用可能な情報モニターなどを設置する。

(編集部:谷川 潔)
2012年 4月 4日