J.D.パワー、ミシュランが9年連続で冬用タイヤ顧客満足度1位に
「2012年日本冬用タイヤ顧客満足度調査」より

ミシュランが9年連続で冬用タイヤ顧客満足度1位になった

2012年5月31日発表



 J.D.パワー アジア・パシフィックは5月31日、「2012年日本冬用タイヤ顧客満足度(W-TSI)調査」の結果を発表した。

 この調査は冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)に対するユーザーの満足度を測定するもので、今年で9回目の実施となる。2009年5月以降に自家用乗用車(軽自動車を含む)のスタッドレスタイヤを新品で購入し、現在も使用している一般消費者を対象に調査したもの。今年2月にインターネット調査を実施し、総計7461人から回答を得た。

総合満足度を構成する要素

 冬用タイヤに対する総合的な満足度は、「積雪路面での走行性能」(25%)、「凍結路面での走行性能」(22%)、「耐久性/信頼性」(17%)、「ドライ/ウェット路面での乗り心地/静粛性」(14%)、「ドライ/ウェット路面でのハンドリング/グリップ性能」(12%)、「見映え」(11%)の6つの要素で構成されている(カッコ内は総合満足度に対する影響度)。

 その結果、総合満足度ランキングではランキング対象となった10ブランド中、ミシュランが644ポイントで第1位となり、同調査を開始した2004年以来、9年連続で顧客満足度第1位に輝いた。ミシュランはすべての要素でトップだったと言う。以下、ブリヂストンの614ポイント、横浜ゴムの571ポイントが続く結果となった。業界平均は588ポイントだった。

 今回の調査の結果、冬用タイヤの凍結路面性能に対する顧客の評価は、6年前から改善傾向にあると言う。その一方で、一般路面性能の評価は低下し、凍結路面性能と逆転。調査の際、冬用タイヤのわるい点について聴取したところ、「燃費や乗り心地のわるさ」「静粛性の低さ」「摩耗の早さ」といった基本性能に関する不満の声が多く挙がっていたと言う。

 その結果を受け、同社では「タイヤメーカー各社の改善努力によって顧客目線に基づくスタッドレスタイヤの冬季路面性能の改善が一巡したとすると、今後のスタッドレスタイヤ市場における製品開発の主戦場は、冬季路面性能以外の基本性能の改善に移っていくだろう」と述べている。

(編集部:小林 隆)
2012年 5月 31日