スバル（富士重工業）は7月3日、「インプレッサ WRX STI」シリーズに改良を施すとともに、4ドアモデルにコンペテションモデルである「spec C」を追加した。価格は332万8000円～369万6000円。また、ATモデルである「A-Line」シリーズに、4ドア、5ドアとも「A-Line type S Package」を追加、同日発売した。価格は、341万2500円～346万5000円。

WRX STI spec C 4ドア（18インチ仕様）

WRX STI spec C 5ドア（18インチ仕様）の前席	WRX STI spec C 5ドア（18インチ仕様）の後席

■インプレッサ WRX STI spec C
　インプレッサ WRX STI spec Cは、WRX STI史上最強のモデルとして2010年12月21日に5ドアモデルの17インチ仕様と18インチ仕様を発売。ベース車であるWRX STIと比べ、エンジンまわりでは専用ボールベアリングツインスクロールターボや専用ECUを採用。水平対向4気筒 DOHC 2.0リッターターボエンジンは、最高出力227kW（308PS）/6400rpm、最大トルク430Nm（43.8kgm）/3200rpmを発生し、最大トルクは8Nm向上。最大トルクの発生回転数も1200rpm引き下げるとともに、アクセル操作に対するレスポンスを向上させ、優れた加速性能を実現していた。

　シャシーまわりでは、クロスメンバーのエンジンマウント結合部とボディー取り付け部を補剛し、ステアリング操作に対する応答性を向上。リアデフに機械式LSD、タイヤに18インチ仕様ではブリヂストン「POTENZA RE070」の245/40 R18を採用するほか、大容量のパワステポンプを搭載することで素早いステアリング操作時の操舵感を高めている。軽量化ポイントとしては、アルミ製フロントフード、小型バッテリー、専用薄板ガラス（フロントウィンドー、フロント＆リアドアウィンドー）を採用しているモデルとなる。

　4ドアモデルでは、同様の変更のほかリアワイパーやリアフォグランプを非装備に。17インチ仕様では、大型スポイラーも非装備とすることで、リアまわりの軽量化も図った。5ドアは1480kgから1440kgへ、4ドアは1490kgから1450kgへ、いずれも40kg軽量化されている。

　また、今回の一部改良では、4ドア、5ドアとも17インチ仕様にフルオートエアコンをメーカー装着オプション設定。17インチ仕様のリア中央席にヘッドレストと、3点式シートベルトを追加した。

■WRX STI A-Line type S Package
　WRX STI A-Line type S Packageは、水平対向 4気筒 DOHC 2.5リッターターボと5速ATを組み合わせる「A-Line」シリーズに昨年登場した特別仕様車「A-Line type S」をベースに装備の見直しを図ったもの。4ドア、5ドアをラインアップし、専用バケットタイプフロントシート（アルカンターラ/本革シート、赤ステッチ）、BBS製18インチ鍛造アルミホイールを装備し、メーカー装着オプションとして、レカロ製バケットタイプフロントシート、ブレンボ製17インチフロント対向4ピストン＆リア対向2ピストンベンチレーテッドディスクブレーキを装備する。

WRX STI A-Line type S Package 4ドア	WRX STI A-Line type S Package 5ドア

　ベース車となるWRX STIシリーズも一部改良されており、220gの軽量化を実現した新デザインのアルミホイールをWRX STI、WRX STI A-Lineに採用。A-Lineにメーカー装着オプションで用意していた、プレミアムパッケージ（プレミアムタンインテリア＆BBS製18インチ鍛造アルミホイール）を6速MTモデルでも選択できるようにしている。

WRX STI 4ドア	WRX STI 5ドア	220g軽量化の図られた新デザイン18インチホイール