NEXCO東日本管内で死亡事故が激増、死者数は前年比182%
「人と車」「停止車両」「車外放出」に注意喚起

2012年8月10日発表



 NEXCO東日本は10日、管内の高速道路で死亡事故が激増していることを明らかにし、注意を喚起した。

 8日現在、44件(前年同期比+15件、151%)の死亡事故が発生し、60名(同+27名、182%)が死亡したとしている。

 これを受け同社では、死亡事故の発生要因を3つに分類し、注意を喚起している。

 発生要因の1つめは、「人と車の事故」。44件中9件、60名中10名が占めている。事故や故障の際に高速道路上を歩きまわることで、人が後続車に轢かれてしまう事故で、事故・故障の際に本線や路肩を歩き回らないよう呼びかけている。

 2つめは「事故・故障・渋滞末尾の車両への追突」。44件中17件、60名中24名が占める。事故・故障の際は三角表示板や発煙筒で後続車両に存在を知らせ、ガードレールの外側などに避難し、通報するよう呼ぶかけている。

 3つめは「車外放出」。44件中3件、60名中3名が占める。シートベルトをしていないために車外に放出され、死亡する事故で、全席でのシートベルト着用を呼びかけている。

 また後続車のドライバーに対し、停止車両の近くに人がいる可能性があること、事故や故障者の情報を情報板やハイウェイラジオでキャッチしたら、速度を控えて注意すること、渋滞末尾では早めのブレーキを心がけ、ハザードランプで後続への注意を喚起すること、早めの休憩をとることを呼びかけている。

(編集部:田中真一郎)
2012年 8月 10日