国交省、機械式立体駐車場の利用に注意を喚起
立体駐車場の技術基準を改定して安全強化

2012年8月23日発表



 国土交通省は23日、機械式立体駐車場での事故について注意を喚起した。

 同省によれば、2007年から2012年7月までに機械式立体駐車場での死亡・負傷事故が31件(うち9件が子供が被害を受けた)発生し、うち5件(うち子供が3件)が死亡事故となった。

 事故原因は、中に人がいることを確認せずに駐車装置を操作したり、子供の予期せぬ行動と思われるとしている。このため、次の4点の注意を呼びかけている。

  • 運転者以外は駐車場の外で車に乗降する
  • 駐車装置を操作する際は駐車場内に人がいないことを十分確認する
  • 駐車装置の操作中は子供が駐車場内に近づかないようにする
  • 駐車装置の操作ボタンを器具などで固定し、押し続けた状態にしない

 また機械式立体駐車場の審査・認定をする立体駐車場工業会は同日、立体駐車場の安全強化のため、技術基準の見直しを発表した。

 これによると、機械式立体駐車場の乗り込み口には、人の侵入を防ぐためのチェーン等を設けるとしているが、子供がこれをすり抜けるため、ゲートを設けるように改めた。ゲートの設置が困難な場合は、侵入検知センサーの設置を要請する。

 また、エレベーター方式駐車場内には、人感センサーの設置を必須とするよう改めた。

注意喚起のチラシ(原本のPDFはニュースリリースのリンク先からダウンロード可能、複製可能)

(編集部:田中真一郎)
2012年 8月 23日