三菱自動車、新型「アウトランダーPHEV」がパリショーでデビュー
2013年初頭国内導入。ツインモーター4WDで複合燃料消費率61km/L以上

アウトランダーPHEV

2012年9月5日発表



 三菱自動車工業は、パリモーターショー(プレスデー:9月27日~28日、一般公開日:9月29日~10月14日)で、新型「アウトランダーPHEV」をワールドプレミアする。アウトランダーPHEVは2013年初頭に国内に導入し、順次欧州、北米に展開する予定。

 アウトランダーPHEVは、SUVモデルとして世界初となるプラグインハイブリッド車で、長距離移動ニーズの高い中型乗用車クラス以上のカテゴリー向けに新開発した「プラグインハイブリッドEVシステム」を搭載。同システムは、複合燃料消費率61km/L以上(JC08モード)と、エンジン車同等の航続可能距離880km以上(JC08モード)を目指している。

 走行モードは、バッテリーに蓄えた電力だけを使ってモーターで走行する「EV走行モード」、エンジンを発電専用として動かし、その電力も使ってモーターで走行する「シリーズ走行モード」、エンジンの駆動力を主体に走行し、モーターの駆動力がアシストする「パラレル走行モード」を用意。状況やバッテリー残量によって、最適な走行モードを自動選択して走行する。

 同システムでは、12kWhリチウムイオン電池を搭載し、EV走行モードで55km以上(JC08モード)を走行可能とした。これにより、日常生活の大半をEVとして使用できると言う。また、スイッチ操作によりエンジンで発電し、停車中・走行中に電力を蓄えられる「バッテリーチャージモード」を設定。蓄えた電力はEV走行モードで使用するほか、車載コンセントから最大1500Wまで出力することも可能と言う。

 駆動方式は、前・後輪をそれぞれ独立したモーターで駆動する「ツインモーター4WD」。従来の4WDシステムと比べ、レスポンスがよくフリクションロスを低減できたとしている。

プラグインハイブリッドEVシステムの構成図

アウトランダー諸元
全長×全幅×全高4655×1800×1680mm
ホイールベース2670mm
タイヤサイズ225/55 R18
車両重量1810kg
乗車定員5名
駆動方式ツインモーター4WD
モーター種類永久磁石式同期モーター
搭載数2基 (フロント1、リヤ1)
最高出力フロント:60kW、リヤ:60kW
最大トルクフロント:137N・m、リヤ:195N・m
バッテリー種類リチウムイオン電池
総電圧300V
総電力量12kWh
エンジン種類2.0L 4気筒 MIVECガソリンエンジン
ジェネレーター発電量70kW
充電時間の目安AC200V(15A)約4.5時間(満充電)
急速充電約30分(約80%)
目標EV走行距離55km以上(JC08モード)
目標航続可能距離880km以上(JC08モード)
目標複合燃料消費率61km/L以上(JC08モード)

(編集部:小林 隆)
2012年 9月 5日