秋葉原でデモカー試聴可能な「オーディオ・ホームシアター展 2012」開幕
ロンサム カーボーイ(パイオニア)の車載CDプレーヤーなども展示

東京・秋葉原の秋葉原UDXアキバスクエアなどで開催されている「オーディオ・ホームシアター展 2012」

2012年10月19日~21日開催
入場無料



 AV製品の展示会である「オーディオ・ホームシアター展 2012」が、今年も東京・秋葉原で開幕した。オーディオ・ホームシアター展は、今年で4回目となる展示会で、秋葉原の各所でオーディオ、ホームシアター関連の展示を実施。秋葉原電気街を訪れるお客さんに、気軽に立ち寄ってもらい、よい音や映像を楽しんでもらおうというものだ。入場料は無料。

 中心となる展示はホームAV製品となるが、カーAV関連の展示も行われている。メイン会場となる秋葉原UDXアキバスクエアには、パイオニアがカロッツェリア製品を、富士通テンがイクリプス製品を、三菱電機がダイヤトーン製品を展示し、それぞれ試聴可能なデモカーを持ち込んでいた。

 カーAV関連以外については、僚誌AV Watchの記事「音展'12【秋葉原UDX編】ティアック/コルグがDSD対応DAC」「音展'12【富士ソフト編】iBassoの新アンプ予告」をご覧いただきたい。

カロッツェリア(パイオニア)
 カロッツェリアは、オーディオ・ホームシアター展ということで、同ブランドのハイエンドカーオーディオ製品である「カロッツェリアX」のデモカーを展示。RS-D7x IIIをメインユニットに試聴することができる。

 カーナビ製品は秋葉原という場所を考慮して、スマートフォンとの連携がウリの「アプリユニット SPH-DA09」を展示。先頃発表されたばかりの「楽ナビ」はなかったものの、アプリユニットの機能を確かめることなどができるようになっていた。

カロッツェリアxシリーズのデモカーセンターコンソールには、RS-D7x IIIが収まる
アプリリンクの体感コーナーを設置

イクリプス(富士通テン)
 イクリプスは、9型ワイドディスプレイの大画面カーナビ「AVN-ZX02i」と、9型ワイドVGAのリアモニター「RSE0912」を組み合わせて展示。リアモニターRSE0912は、30度の首振り機構を持つ11月発売の製品。一足早く、9型×9型の2画面搭載車を体感することができる。

 この9型×9型のデモカー内部では、AVN-ZX02iの特徴でもあるニンテンドーDSとの連携を楽しむことができ、説明スタッフがデモを行ってくれる。そのほか、今秋の新製品「AVN-F02i」などのカーナビも展示されている。

9型×9型を楽しめる、イクリプスのデモカー車内では、ニンテンドーDSとの連携を説明してくれる9型×9型の外部展示
リアモニター「RSE0912」は30度のスイング機構を持つAVN-F02iなど、秋の新型カーナビを展示

ダイヤトーン(三菱電機)
 ダイヤトーンは、ほかの2社が1台のデモカーなのに対して、2台のデモカーを用意。今年発売した、音の復権を目指す2DINカーナビ「DIATONE SOUND. NAVI(ダイヤトーン サウンド ナビ)」シリーズ2機種「NR-MZ60PREMI」「NR-MZ60」の展示を行っていた。

 ダイヤトーン サウンド ナビは、32bit DAC/40bit DSPを搭載するなど多機能な音質調整機能がウリで、メモリーナビにもかかわらず、10万円台後半と他社に比べると高価なカーナビ製品になる。その価値は、車載用デジタルプロセスセンター「DA-PX1」のエッセンスを入れ込んだという、多機能で高品質な音質調整機能で、それを聞いてもらうためのデモカー展示とのこと。

 1台のデモカーは、NR-MZ60をメインユニットに純正スピーカーでの再生を聞くことができるもので、自分で持ち込んだソースでの確認も可能だった。音は、とても純正スピーカーでの再生とは思えないもの。高音域でのパワー感や、サシスセソなどの擦過音、大ボリュームでの無信号ノイズレベルに純正スピーカーの限界を感じるものの、NR-MZ60のポテンシャルを感じることができる。デッドニングも一切行っていないとのことで、この音で満足できるかどうかが、純正スピーカー交換の目安になるかも知れない。

 もう1台は、より調整能力の高い「NR-MZ60PREMI」をメインユニットに、ダイヤトーンの車載用スピーカーを組み込んだもので、ダイヤトーン製品で揃える場合の1つのベンチ-マークとなる音作りを知ることができる。こちらは、パワー感や、弦楽器のリアルな再生音など、純正スピーカーとの差は明らか。ただし、こちらは時間の都合で持ち込みソースでの再生は行えず、それがやや残念なところだった。

 そのほか、ダイヤトーン サウンド ナビシリーズをヘッドホンで試聴可能な試聴台も用意されており、音のポテンシャルを確かめることが可能だ。このダイヤトーン サウンド ナビには、詳細なタイムアライメント調整機能が搭載されているが、その仕組みについてもスタッフが丁寧に教えてくれるのがうれしい点だった。

2台のデモカーが用意されるダイヤトーンブースダイヤトーン サウンド ナビの実力を確かめることができるBMW 323iでは、ダイヤトーンスピーカーの試聴も可能
タイムアライメントの設定などヘッドホンでの試聴台

音の歴史館が設けられた富士ソフトビル

音の歴史館では歴史的な製品を展示
 富士ソフト アキバプラザ7Fでは、「音の歴史館」という特別展示が行われている。オーディオ草創期から現代にいたる、時代を代表する製品を見ることができるもので、カー関連製品も展示されていた。

 富士通テンは、真空管式車載ラジオ「TAR-55」と、世界で初めて開発された車載用CDプレーヤー「CD-1100」を展示。パイオニアは、8トラック式4チャンネルカーステレオ「TP-41」と、業界初のコンポーネントカーステレオ「KP-55G」、世界初商品化の車載用CDプレーヤー「CDX-1」を展示している。

 CD-1100とCDX-1の位置づけがやや分かりにくいが、世界初の車載用CDプレーヤーは富士通テン、初商品化がパイオニアということになる。一般になじみがあったのは、ロンサム カーボーイのブランドで発売されたパイオニアのCDX-1だろう。CDX-1が発売されたのが1985年、翌年パイオニアはカーAVブランド「カロッツェリア」をこの後継製品である「CDX-2」、チューナーコントロール・グラフィックイコライザー・デッキ「KEX-900」とともに立ち上げる。そういった意味でも歴史的な製品と言えるだろう。

 残念ながらこれらの製品の音を聞くことはできないが、時間があったら立ち寄ってみてほしい。

エジソン型の蓄音機(1903年製)マランツの「AX1000」(1991年)。DSP使用した製品で「UNIX」という名前も一部PCユーザーの間で話題となった
真空管式車載ラジオ 富士通テン「TAR-55」(1955年)。トヨタの初代「クラウン」に採用
8トラック式 4チャンネル・カーステレオ パイオニア「TP-41」(1969年)。業界初の4チャンネルカートリッジ対応コンポーネント カーステレオ パイオニア「KP-55G」「GX-7」(1975年)。業界初のコンポーネントカーステレオ
世界で初めて開発された車載用CDプレーヤー 富士通テン「CD-1100」(1985年)。1983年にトヨタと共同開発世界で初めて商品化された車載用CDプレーヤー パイオニア「CDX-1」(1985年)。横幅180mmのDサイズ、スロットイン機構を持つなど、古くささを感じないCDX-1の天面。パイオニアのブランド「Lonesome Car-boy(ロンサム カーボーイ)」の文字が見える

(編集部:谷川 潔)
2012年 10月 19日