今年のRJC カー オブ ザ イヤーは「ノート」「up!」「3シリーズ」「スズキグリーン テクノロジー」 日産は昨年の「リーフ」に続き連続受賞 |
RJC(日本自動車研究者 ジャーナリスト会議)は11月13日、「第22回(2013年次)RJC カー オブ ザ イヤー」の最終選考会を実施し、国産車の優秀車を選出する「カー オブ ザ イヤー」、輸入車の優秀車を選出する「カー オブ ザ イヤー(インポート)」、優れた技術を選出する「テクロノジー オブ ザ イヤー」を決定した。
今年の「カー オブ ザ イヤー」に選ばれたのは、日産自動車のグローバルコンパクトカー「ノート」。同社は選出理由について、「ノートの力強く躍動感のあるダイナミックなデザインと広く快適な室内空間に加え、直噴ミラーサイクルエンジンに高効率スーパーチャージャーを搭載した新開発HR12DDRエンジンがクラスNo.1の低燃費と気持ちのよい走りを両立していることなどが高く評価された」としている。
同社は昨年も電気自動車(EV)「リーフ」でカー オブ ザ イヤーに輝いており、2年連続での受賞となる。
カー オブ ザ イヤー(インポート)では、フォルクスワーゲン グループ ジャパンの新型スモールカー「up!」と、ビー・エム・ダブリュー「3シリーズ」が受賞。
フォルクスワーゲンは受賞理由について、「up!は、欧州の厳しい衝突安全テストEuro NCAPで最高得点の5つ星を獲得する堅牢なボディーに加え、横滑り防止装置(ESP)、頭部保護機能付きエアバッグ、シティエマージェンシーブレーキ(日本仕様)を全車に標準装備するなど、スモールカーだからこそ最優先されるべき安全性に万全の配慮を施した」ことについてや、「新開発の3気筒ガソリンエンジンは、エコカー減税75%に適合。これに5速シングルクラッチAT『ASG』を組み合わせることにより、23.1km/Lの燃費を達成した」点などを挙げている。
また、「3シリーズ」について、RJCは「BMWを代表するモデルとして時代に沿った進化を遂げた。ガソリンエンジンでは過給器を用いたことでダウンサイジングを可能にし、そのほかディーゼルエンジンとハイブリッドシステムという最新のパワートレインをラインアップ。パフォーマンスを損なうことなく環境性能を高めたことが評価された」と、その受賞理由を説明している。
カー オブ ザ イヤー(インポート)に選出されたフォルクスワーゲン「up!」(左)とビー・エム・ダブリュー「3シリーズ」 |
テクロノジー オブ ザ イヤーはスズキの次世代環境技術「スズキグリーン テクノロジー」が受賞 |
テクロノジー オブ ザ イヤーはスズキの次世代環境技術「スズキグリーン テクノロジー」に決定。
同技術は、9月に全面改良した新型「ワゴンR」から採用されるもので、「減速エネルギーで効率よく発電・充電し、発電のための燃料消費を削減する『エネチャージ』、13km/h以下でエンジンを停止する『新アイドリングストップシステム』、アイドリングストップ時でも蓄冷材により冷風を保つ『エコクール』をはじめ、新軽量衝撃吸収ボディー『TECT』、エンジン&CVTの高効率化、走行抵抗の低減といったさまざまな次世代環境技術が高く評価された」と、受賞理由を振り返っている。
【お詫びと訂正】記事初出時、カー オブ ザ イヤー(インポート)が「up!」のみの記載でしたが、正しくは「up!」とビー・エム・ダブリュー「3シリーズ」の2台の受賞でした。お詫びして訂正します。
(編集部:小林 隆)
2012年 11月 15日