NEXCO東日本、今冬は北海道でロードヒーティングの一部を停止
政府の要請を受けて2010年度比7%の節電。11月定例記者会見より

記者会見に出席したNEXCO東日本代表取締役社長 廣瀨博氏(中)、管理事業本部長の長尾哲氏(左)、事業開発本部長の窪寺克次氏(右)

2012年11月22日開催



 NEXCO東日本(東日本高速道路)は11月22日、定例記者会見を開催。10月の営業概要、北海道内の高速道路における節電、「第2回 SA・PA 旅グルメフェア 東日本の美味しい物産展」などが発表された。

 北海道内の高速道路の節電については、政府の要請を受けて行うもの。同社では道内高速道路の冬期における最大電力使用量は夏期の約4倍以上となっており、そのうち6割強を雪や氷を溶かすロードヒーティングが占めている。料金所などのロードヒーティングの範囲を縮小するほか、出口や入口の一般レーンの運用休止、SA(サービスエリア)/PA(パーキングエリア)の施設前道路のロードヒーティングなどの縮小を行う。これにより、2010年度比7%の節電を目指す。

 ロードヒーティング範囲を狭める個所については、「基本的には見通しのよいところ」としており、除雪作業や凍結防止剤散布作業で安全確保が可能となる範囲に限定している。

通行台数は減少、料金収入は上昇
 10月の営業概要については、通行台数が日平均2769台(対前年比95.1%)、料金収入が571億400万円(120.9%)と、通行台数は4.9%減、料金収入は20.9%増という結果になった。これは、ここ数カ月続いている傾向で、昨年の同時期に行われていた東北道路の高速道路無料措置が原発事故関連の被災者に限られたため。通行量が減ったためSA/PAの売上高も128億8000万円(対前年比95.4%)と4.6%減となった。

 SA/PAに関しては、12月13日~18日まで「第2回 SA・PA 旅グルメフェア 東日本の美味しい物産展」を東武百貨店 池袋店 8階催事場で開催。NEXCO東日本の高速道路にある主要24個所のSA/PAから話題のグルメや人気のお土産の販売を行っていく。

 また、震災からの復旧作業・工事に関しては順調に進んでおり、「予定どおり年内には完了するだろう」とのこと。

(編集部:谷川 潔)
2012年 11月 22日