ヤナセ、アウディ国内最大級ディーラー「Audi 芝浦」をリニューアルオープン さらなる出店攻勢でアウディの拡販を目指す |
ヤナセは12月1日、「Audi 芝浦」を東京港区芝浦にリニューアルオープンする。それに先立つ11月30日、Audi 芝浦で開所式が関係者向けに開催された。
Audi 芝浦は、アウディ国内最大級ディーラーとなる店舗で、展示台数を8台から12台に増やしたショールームと、10ベイのサービス工場を併設。デザインは、アウディの最新CIである「ターミナルコンセプト」に沿ったもので、傾斜した壁面デザインである「アウディ カーブ」、ハニカム状の壁面装飾を採り入れたものとなっている。
テープカット | ヤナセ代表取締役社長 井出健義氏 |
ヤナセ代表取締役社長 井出健義氏は、アウディとの関係を「出生期から成長期を迎えている段階」と表現し、このAudi 芝浦のリニューアルを起爆剤として、都内への出店を加速していく。難点となるのが、用地取得の問題。これについても「新規出店の投資余力と人材力があるのがヤナセ」と言い、複数の新規店舗の開設を前提に、「年間4万台の販売達成の一助となるよう努力したい」と挨拶した。
アウディジャパン代表取締役社長 大喜多寛氏 |
来賓代表として挨拶に立ったアウディ ジャパン 大喜多寛社長は、「高い販売目標をいただいた」(2011年度のアウディの販売台数は約2万2000台)と話を切り出し、「欧州では、ベンツ、BMWを抜き、プレミアムブランドで1位となった。近い将来4万台の販売を達成し1位に立ちたい」と語り、アウディ拡販への自信を見せた。
その理由として大喜多社長が挙げていたのが、「ブランドが非常によくなってきた」ということ。アウディのショールームには、ソフィスケイト(洗練された)、プログレッシブ(先進的なイメージ)、スポーティという要素が採り入れられており、アウディ自身はその要素を具現化したクルマを投入。「人、もの、店が組み合わさってブランドイメージを築き上げている」と語る。ブランドがしっかり構築でき始めている今、このような大規模店舗をヤナセが都心に建設してくれることは、「アウディをヤナセのビジネスの柱にしたいという気持ちが具体化したもの」であり、輸入車マーケットの拡大につながるとの見方を示した。
ヤナセオートモーティブ Audi 芝浦店長 筒井雄一氏 | Audi 芝浦 スタッフ一同 |
このAudi 芝浦は、同時にリニューアルオープンするメルセデス・ベンツ 東京芝浦のすぐ隣に位置するため、来場者は両プレミアムブランドのクルマを手軽に比較することができる。両ディーラーともヤナセが経営を行うため、一方の店舗を出て、他方の店舗に入る心のハードルも低いものと言える。国内でもなかなか存在しない立地条件となっているので、アウディ、メルセデス・ベンツに限らず輸入車に興味のある方は、1度立ち寄ってみてほしい。
12台が展示可能なショールーム | 受け付けカウンター | アウディ グッズなどが販売されている |
商談スペース。左奥に見えるのがAudiレセプションベイ | Audiレセプションベイは、ショールーム内ともつながっており、フラットタイプのリフトを装備。ユーザーは、ここで愛車の整備の説明などを受けることができる |
(編集部:谷川 潔/Photo:安田 剛)
2012年 11月 30日