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ホンダ、スチールとアルミを結合する技術を新開発
世界で初めて量産車のドアパネルに適用
(2013/2/18 12:42)
本田技研工業は2月18日、スチールとアルミを結合する技術を新たに開発したと発表した。この新技術により、従来スチール製だったドアのアウターパネル部分にアルミを採用。米国で2013年3月に発売する北米仕様のアキュラ新型「RLX」に採用し、順次拡大を目指すとしている。
スチールとアルミという異種金属の結合には、異材を結合する技術だけでなく、さび(電食)防止や膨張率の違いによる熱変形を防止する技術を同時に確立する必要があるとし、3つの技術を新開発。ドアパネルの一部にアルミの採用を可能とした。
・異材結合技術:スチールパネルとアルミパネルを重ね合わせて2段階に曲げる(ヘミングする)「3Dロックシーム」構造を採用
・電食防止技術:インナーパネルに高防食性鋼板を適用するとともに、接着剤を確実に充填可能な形状に変更
・熱変形抑制技術:低弾性接着剤の適用と3Dロックシームの位置を最適化
この新技術により、従来のスチール製ドアパネルに対し約17%の軽量化を達成。燃費や動力性能の向上に寄与するとともに、車体外側が軽くなり重心が車体中心に集中することによって操縦安定性の向上にも貢献したと言う。
ホンダは昨年9月、摩擦かく拌接合(FSW)によるスチールとアルミのハイブリッド構造のフロントサブフレームの量産化を北米仕様の新型「アコード」より開始している。