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BMW、「M3 クーペ DTM Champion Edition」と「M6 グラン クーペ」日本初公開

SUPER GT 第2戦を開催中の富士スピードウェイで谷口信輝選手ともに

谷口選手ともに発表されたMモデルの2台
2013年4月28日発表

 ビー・エム・ダブリューは4月28日、SUPER GT 第2戦を開催中の富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)において「BMW M3 クーペ DTM Champion Edition」と「BMW M6 グラン クーペ」を日本初公開した。どちらもBMWのハイ・パフォーマンス・モデルのBMW Mモデルとなる。

M3 クーペ DTM Champion Edition

M3 クーペ DTM Champion Edition

 「BMW M3 クーペ DTM Champion Edition」は世界限定54台。DTMで活躍、2012年にドライバーズ・タイトルを獲得したブルーノ・スペングラー選手のレースカーをモチーフとしたもので、V型8気筒4.0リッターのエンジンや、トランスミッションに7速 M DCTを採用することに変更はないが、セッティングの変更により最高速度がノーマルのM3の250km/hに対し、280km/hへと高められている。価格は1263万円。

アンベールされたM3 クーペ DTM Champion Edition

 M3 クーペ DTM Champion Editionの装備としては、エクステリアにマット仕上げのフローズン・ブラック・メタリックのボディーカラー、ダーククローム仕上げのキドニーグリルやエキゾーストパイプ、カーボンファイバー製のフロントスプリッター、リアトランクスポイラー、カーボンルーフからリアにかけてのMストライプのステッカー、19インチのMライト・アロイ・ホイールなど。

 インテリアはエクテンド・ノヴィロ・レザー・インテリア、Mスポーツ・アルカンタラ・ステアリング・ホイール、シリアルナンバーとブルーノ・スペングラー選手のサインの入ったカーボンインテリアトリム、専用デザインのドアシルプレートなどが装備される。

BMW Mを担当する林恵一氏

 BMWのマーケティングディヴィジョンで、BMW Mの担当の林恵一氏は、M3 クーペ DTM Champion Editionについて「昨年、BMWモータースポーツが20年ぶりに参戦したDTMにおいて、ドライバーズタイトル、チームタイトル、マニュファクチャータイトルの3部門においてチャンピョンに輝き、記念した特別限定車」と説明、国内導入を発表した。

 世界での限定数の54は、BMWがDTMにおける勝利数の54と同じ。日本には10台が割り当てられる。ただし、現時点で10台すべてに売約や商談が入っており完売状態であるという。

 富士スピードウェイの発表会場には54台のうちのシリアルナンバー“3”の現車を展示した。

M3 クーペ DTM Champion Edition

BMW M6 グラン クーペ

「BMW M6 グラン クーペ」は、すでに発売している6シリーズ グラン クーペにハイパワーエンジンを組み合わせるなどしたハイパフォーマンスモデル。価格は1730万円。

 412kW(560PS)を発生するV型8気筒4.4リッター ツインターボ エンジンと7速 M DCT Drivelogicの搭載により、0-100km/h加速は4.2秒。カーボンファイバー製のルーフにより低重心化と軽量化を実現し、運動性能を高めている。

 エクステリアでは、クロームバー付きのM6 グラン クーペ専用キドニー・グリルや20インチのMライト・アロイ・ホイール、カーボンファイバー製のリア・ディフューザー、大型エアインテークを備えたフロントエプロン、LEDヘッドライトなど装備する。

 インテリアでは、なめらかな手触りと通気性のよいメリノ・レザー・インテリア、Mインスツルメントクラスター、Mモデル専用Mビューモードを備えたフルカラーBMWヘッドアップディスプレイ、中央部分をレザー仕上げとした専用のアルカンタラ・アンソラジット・ルーフ・ライニング、3名乗車も可能な左右独立タイプのリアシートなどを装備する。

 BMWの林氏は「4ドアクーペモデルとしての高い機能性と快適性を併せ持ちながら、流れるフォルム、エレガントな美しいスタイルを実現。世界のプロダクトデザイン賞である、レッド・ドット・アワードにも輝いている」とスタイリングの美しさを強調、「1月より受注を開始し、非常に好調な販売を記録している」と説明した。

BMW M6 グラン クーペ

谷口選手がM3を「ワルそうですよね~」と評価

 発表を行った富士スピードウェイでは、「GSR & Studie with TeamUKYO」でGT300クラスに参戦するBMW Z4 GT3のドライバーである谷口信輝選手が登場、Mモデルの2台について語った。

 Mモデルではない6シリーズ グラン クーペに試乗したという谷口選手は「足まわりの乗り心地がすごくいい、ハンドリングが素晴らしくいい、スタイリングがいい、3拍子揃ってすごくいい」と評価、Mモデルについて「これはバカみたいな加速をするってことですよね? 4拍子揃ってしまったってことですね。非常に興味がわきます。乗ってみたいですね」と話した。

 また、M3 クーペ DTM Champion Editionについては「第一印象で、ワルそうですよね。威嚇しているオーラが出ている。M3といえば走りの車、見ただけでオーラが出ている」と印象を語った。

 谷口選手には、発表の後でSUPER GTで走るBMW Z4 GT3の印象を聞くと「ものすごくかっこいいなと思った」と第一印象を説明「できれば何も張らずに走ってほしいなと思ったんですが……(ミクのカラーをまとっても)スタイリングはぴかいちでかっこいいクルマ」と話した。今後のレースについて「FIA GT3のルールで走っており、性能調整され、去年はルールに苦しみ残念な結果だった。今年は(去年のような)アレとアレをなくせばチャンピオンになれる。BMWのよさをアピールしたいと思う」と語った。

 なお、M3 クーペ DTM Champion Editionは、SUPER GTの決勝日となる4月29日、富士スピードウェイのグランドスタンド裏に設けられたBMWのブースに一般展示される。

谷口信輝選手
Mモデルについて語る
M3 クーペ DTM Champion Editionを「ワルそうですよね」

(正田拓也/Photo:高橋 学)