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サントリーとトヨタ、共同の取り組み「ハッピーノンアル、ハッピードライブ」説明会

ノンアルコール飲料「オールフリー」「のんある気分」でドライブを楽しく

サントリー酒類 執行役員 スピリッツ事業部 副事業部長 山田眞二氏(左)と、トヨタカローラ新大阪 代表取締役社長 久保行央氏(右)による共同説明会が開催された
2013年5月17日開催

 サントリーとトヨタ自動車は5月17日、共同の取り組みである「ハッピーノンアル、ハッピードライブ」に関する説明会をトヨタカローラ新大阪 新大阪本店で開催した。

 この取り組みは、大阪地区限定で行われるもので、ノンアルコール飲料「オールフリー」「のんある気分」とドライブをより楽しくしようという試み。具体的には、アルコール度数0.00%のビールテイスト飲料「オールフリー」と、同じくアルコール度数0.00%のチューハイテイスト飲料「のんある気分」のトヨタ限定デザイン缶を20万本製造。大阪地区のトヨタディーラー約270店舗で無料提供する。

「オールフリー」「のんある気分」のトヨタ限定デザイン缶。裏面のデザインが通常とは異なっている
サントリー酒類 執行役員 スピリッツ事業部 副事業部長 山田眞二氏

 サントリー酒類 執行役員 スピリッツ事業部 副事業部長 山田眞二氏は、「ノンアルコール飲料は拡大傾向にある」と言い、ビールテイストだけでなく、カクテルテイストや梅酒テイストと種類も増え、平日の昼間など飲用シーンも広がっているとのこと。

 ちなみに、ノンアルコール飲料は、酒類製造メーカーが酒類の製造で培った技術を活かして作るアルコール度数0の飲料を指し、成人向けへの販売が推奨されている。そのため、販売チャンネルも酒類を扱える販売店のみとなっており、ジュース類や清涼飲料水などとは異なる販売方法が採られている。

 このノンアルコール市場は拡大の一途となっており、2012年は対前年143%となる約4045万ケース(1ケース=250mL×24本)を出荷。3年前の4倍近い規模になり、2013年も拡大が見込まれている。サントリーは2013年は、約1983万ケース(対前年119%)の販売を目指していく。

ビールテイストのオールフリーをグラスに注いでみたところ。アルコール度数に加え、カロリーや糖質もゼロなので、健康を意識してオールフリーを飲む人も増えている

 サントリーの山田眞二副事業部長は、サントリーのノンアルコール飲料が目指すものは「アルコール度数0.00%だからこそ、気兼ねなくお酒の気分を楽しんでいただき、ドライブが幸せであることを味わっていただきたい」であるとし、トヨタの企業メッセージ「FUN TO DRIVE, AGAIN.」と同様にドライブの楽しさを訴えていることが、今回の取り組みにつながった。「ノンアルコール飲料が普及することで、飲酒運転がなくなることを心から願っている」と冒頭の挨拶を終えた。

トヨタカローラ新大阪 代表取締役社長 久保行央氏

 トヨタ側からは、トヨタカローラ新大阪 代表取締役社長 久保行央氏が挨拶。トヨタには「安心、安全、快適、省燃費、と4つのキーワードがある」と言い、ノンアルコール飲料を知ってもらうことで、ドライブに新しい楽しさを生み、クルマの安全が向上することを狙っている。

 ノンアルコール飲料「オールフリー」「のんある気分」の配布は、ディーラーでの飲み物としての提供は、5月18日から開始して9月まで実施。サンプル缶の配布(つまり自宅へ持ち帰ることができる)は、5月25日、26日、6月8日、9日、15日、16日に実施する。つまりサンプル缶の配布は、6月1日、2日を除く週末に実施するというわけだ。これはディーラーのフェアなどの日程も関係しているとのこと。

 約270店舗という数字は、大阪府のトヨタディーラー全店舗となり(但し、準備の関係で実施の遅れるディーラーもあるとのこと)、トヨタカローラ店に限らない。トヨタカローラ新大阪 新大阪本店では、説明会終了後、たまたま訪れていたユーザーに、ノンアルコール飲料「オールフリー」「のんある気分」がふるまわれていた。

女性客には好みを聞いてから「のんある気分」を提供。チューハイテイストのため無色透明だ

 大阪近辺に住んでいる方は、上記の日付にトヨタディーラーを訪れてみるとトヨタ限定デザイン缶のノンアルコール飲料がもらえるかもしれない。すでに飲んだことのある人はもちろん、飲んだことがない20歳以上の人は、これをきっかけに体験してみるのもありだろう。

(編集部:谷川 潔)