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国内2輪車メーカー4社、2輪車の新燃費表記「WMTCモード値」をカタログ表記
新燃費基準は排ガス測定結果から算出
(2013/6/28 12:32)
JAMA(日本自動車工業会)に所属する国内2輪車メーカーである、本田技研工業、スズキ、ヤマハ発動機、川崎重工業の4社は6月27日、2輪車のカタログへの燃費表記に新基準である「WMTCモード値」を、7月から従来の定地燃費値との併記を開始すると発表した。
なお、WMTCモードのカタログへの併記は国内2輪車メーカー4社が自発的に行うもので、国土交通省から法令に基づいて要請されたものではない。
WMTCモード値は、一定速での走行燃費値である定地燃費値に比べて実走行に近い環境で測定するため、より実際の走行実態に近い燃費表記が可能になるというもの。国連自動車基準調和世界フォーラムで作成された世界統一基準(GTR)で、国土交通省では2012年10月1日より導入を開始している。
2輪車の定地燃費値は、直線の舗装路を60km/h・2名乗車(50cc以下は規制内の30km/h・1名乗車)で走行した際の燃費を計測したもの。速度変化を伴わない燃費値であり、各車の巡航燃費を横比較で見る分には参考になったが、加減速を伴う実走行時の燃費とは隔たりが大きかった。
7月からこれに併記されることになったWMTC(The World-wide Motorcycle Test Cycle)モード値は、2輪車をシャーシダイナモ上で走行させ、そこで排出されるガスを計測することで燃費を計る。走行モードも定速ではなく、発進、加速、停止などを組み込み、より実際の使用形態に近いとされている。
走行モードは排気量や最高速度などによりクラス分けがされており、日本をはじめ、欧州、インド、中国、米国などの走行実態調査データを元に作成。市街地や公害、高速道路など一般的な使用実態が反映されているという。
併記の対象となるのは、WMTCモード試験法によって国土交通省から型式認可を取得した2輪車。現時点では定地燃費値で計測している車両もあり、これが一本化されるのは2016年~2017年頃になる見込みという。
自工会では、このWMTCモード値に関するパンフレットを作成し、新燃費基準の理解を呼びかけていく。PDF版も作成されており、自工会のWebページからダウンロード可能(http://www.jama.or.jp/motorcycle/WMTC/WMTC.pdf)となっている。