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日野、航空機用「天風21型」エンジンを「日野オートプラザ」に展示

十和田湖から引き上げられた空冷単列星型9気筒エンジン

航空機用「天風」エンジン
2013年7月24日発表

 日野自動車は7月24日、日野のルーツである東京瓦斯電気工業(以下、瓦斯電)が昭和初期に開発した航空機用エンジン「天風21型」を東京都八王子市の日野オートプラザに展示した。

 瓦斯電は日本の自動車産業のパイオニアとして国産初の量産トラック「TGE-A型」を製造したが、航空分野においても初の国産航空機用エンジン「神風」の生産、また長距離飛行世界記録を樹立した航研機の製作などの実績を残しており、「天風」エンジンは、その信頼性の高さから1万基以上が生産されたとする。

 今回展示された「天風21型」エンジンは、1943年に青森県の十和田湖に墜落した一式双発高等練習機に搭載されていたもので、2012年秋に同機体を引き揚げた青森県航空協会および青森県立三沢航空科学館の好意により貸与を受けた。

「天風21型」エンジン諸元

項目内容
型式空冷単列星型9気筒
内径×行程130×150mm
総排気量17.9L
離陸出力515HP/2,200rpm

(編集部:谷川 潔)