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パナソニック、「カーナビと渋滞に関する意識調査」を実施

渋滞で「車内が険悪なムードになった」経験者は2人に1人

79%が渋滞に巻き込まれると「イライラする」と回答。グラフはすべてパナソニック調べ
2013年8月1日開催

 パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は8月1日、カーナビユーザーの26歳~45歳の既婚男女400人を対象に実施した「カーナビと渋滞に関するアンケート調査」の調査結果を発表した。

 お盆の渋滞シーズン前に行われたこのアンケートでは、渋滞中の車内の実態、カーナビのルート案内に対する評価、ITSスポットから得るリアルタイム情報を使うDSRC対応カーナビに対する意識などが集計され、以下の5点を回答の要点として上げている。

・男性ドライバーが運転中に言われてイラッとする同乗者の言葉の1位は「まだ着かないの?」
・家族旅行中に渋滞に巻き込まれたクルマの約4台に1台が、車内にイライラが充満した「イラ充ドライブ」中
・従来のカーナビに従って道選びを失敗した経験者は2人に1人
・77%が「DSRC対応カーナビ」を知らなかった。今後は取り入れたいと回答した人は半数以上
・長時間ドライブでは8割以上の人が「最短距離で渋滞している道」より「迂回しても渋滞がない道」を選びたい

 参加した400人のうち、夏季休暇中の家族旅行で高速道路の利用中に89%の人が渋滞に巻き込まれた経験があると回答。また、家族旅行のドライブ中に口論になったり、逆に会話がなくなるといった険悪なムードを経験した人は52%で、その理由のトップに渋滞が上がっており、渋滞に巻き込まれてせっかくのドライブの楽しさを損なわれる可能性を指摘している。調査報告では、ロングドライブを楽しい時間にするために「渋滞を避けながらタイムマネジメントを重視した運転ができるカーナビ選びが重要になる」と結論づけている

回答者の半数がドライブ中に同乗者と険悪なムードになった経験があると回答。理由の上位に「渋滞に巻き込またから」「時間どおりに目的に着けなかったから」と並び、これを反映して和やかなドライブを楽しむためには「渋滞を避けつつタイムマネジメントも重視した運転」を実現する必要があると分析
“従来のカーナビ”に従った回答者の約半数がルート選択を失敗したと感じ、その理由を52%の人が「ルート検索が適切でない」と回答。これにより、遠まわりや渋滞、予定時間からの遅れが発生し、カーナビを使ったことが車内ムードの険悪化の原因になっているとした
男性ドライバー200人の「渋滞中に同乗者から言われてイラッとした言葉」の回答内容。「まだ着かないの?」「疲れた」「もう帰りたい」という、発言しがちな単語が禁句になっている

 アンケートでは渋滞中の会話内容についても調べており、さまざまな言葉のなかでも何気なく口に出そうな単語が男性ドライバーにストレスを与えていると紹介。もともと渋滞中にはイライラしやすいという結果も出ており、自分では悪気がない発言のつもりでもドライバーのいら立ちの要因になってしまうようだ。

DSRCの認知度はまだ高くないが、「目的地到着が早くなるカーナビ」「渋滞を回避できるカーナビ」に対してはユーザーの期待が大きいという調査結果。また、渋滞のストップアンドゴーは多くの人に歓迎されていないことも分かる

(編集部:佐久間 秀)