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ホンダ、歴代コンセプトカーを3Dプリンターで複製できる3Dデータを無料公開

1994年の「FSRコンセプト」から2013年の「NSXコンセプト」まで全5種類を用意

3Dプリンターで製作しているイメージ
2014年1月28日公開

 本田技研工業は1月28日、これまでに発表したコンセプトカーの3Dデータを特設Webサイト「Honda 3D Design Archives」(http://www.honda-3d.com/)で公開した。

 同サイトからデータをダウンロードし、3Dプリンターを用いることで、これまでホンダが発表してきた歴代コンセプトカーの外観の複製が可能というもの。1994年の「FSRコンセプト」、1999年の「FUYA-JO」、2003年の「KIWAMI」、2007年の「PUYO」、2013年の「NSXコンセプト」の全5種類のデータが用意されている。

 従来の「メーカー」と「ユーザー」という枠組みを超えた新しいコミュニケーションの在り方を目指した取り組みで、このプロジェクトに触発されたユーザーのなかから、有望な自動車デザイナーやエンジニアが生まれてほしいとの願いが込められている。

 なお、この3Dデータは「クリエイティブ・コモンズ4.0」と呼ばれる新しい著作権基準に基づいている。クリエイティブ・コモンズは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称で、CCライセンスはインターネット時代のための新しい著作権ルールの普及を目指し、著作者自らが「この条件を守れば私の作品を自由に使って良い」という意思表示をするためのツール。

 CCライセンスを利用することで、著作者は著作権を保持したまま作品を自由に流通させることができ、受け手はライセンス条件の範囲内で再配布やリミックスなどが行えるという。

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(編集部:小林 隆)