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パナソニック、業界初の「竹プラントオパールスピーカ」を製品化
車載利用に対応。竹由来の“プラントオパール”を混練した樹脂振動板を使用
(2014/2/25 18:00)
パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、竹由来の“プラントオパール”をスピーカの振動板に使用した「竹プラントオパールスピーカ」を製品化。3月1日から自動車メーカーや音響機器メーカーなど企業向けのサンプル販売を開始する。製品はスピーカユニットとして供給し、価格は個別相談となる。
同社ではこれまでもスピーカーの樹脂振動板に竹繊維と竹炭を練りこんだ製品をリリースしてきたが、新製品ではさらに竹の葉に分布する釣り針状の硬い材料「竹プラントオパール」を混練。振動板の剛性を高めて曲げ弾性率、音速が向上し、これによってひずみの少ないクリアな音と、原音に忠実な音質再生を実現している。
天然繊維である竹は無機質の素材(鉱物の粉末、ガラス、アルミナなどの粉末や繊維)と比べて製造時のエネルギー消費が小さく、また同じく天然繊維としてスピーカーに使われることも多い木材と比べて生育が早いことから、持続的な再生産が可能な資源であり、環境負荷が小さい製品であるとアピールしている。
●基本物性
本製品 | 従来品 | 従来品(参考) | |
---|---|---|---|
振動板材料 | 竹プラントオパール・竹炭・竹繊維 混練樹脂 | 竹炭・竹繊維 混練樹脂 | 無機質フィラー 混練樹脂 |
比重 | 1.1~1.2 | 0.98~1.2 | 1.2~ |
内部損失(tanδ) | 0.06~0.075 | 0.05~0.065 | 0.04 |
曲げ弾性率(MPa) | 6500~7500 | 4000~5500 | 4000 |
音速(m/s) | 2200~2500 | 2000~2300 | 2000 |