ニュース

伊フェラーリ、ルカ・ディ・モンテゼーモロ会長が退任

「来るウォール街への上場に向け、新たなグループのCEOがフェラーリの指揮をとることがふさわしい」

23年にわたる会長職を退くと発表したルカ・ディ・モンテゼーモロ会長
2014年9月10日(現地時間)

 伊フェラーリは9月10日(現地時間)、同社の会長職を務めるルカ・ディ・モンテゼーモロ会長が退任すると発表した。以下に声明文を記載する。

「フェラーリは、フィアット・クライスラー・オートモーティブ・グループの来るウォール街への上場に向け、重要な役割を担います。これは我々にとって新たな、そして今までとは異なるフェーズに入ったことを意味し、グループのCEOがフェラーリの指揮をとることがふさわしいと考えます。

これは1つの時代の終焉であり、私は1970年代に過ごしたエンツォ・フェラーリとの時間に加え、素晴らしく忘れがたい23年の年月を過ごした会長職を退くことに決めました。

何よりもまず、全世界におけるフェラーリのファクトリー、オフィス、サーキット、そしてマーケットの皆さまに感謝します。彼らは会社の目覚しい発展、思い出深い勝利の数々、またフェラーリ社を世界で最も強いブランドの1つに導いた真の功労者です。

また、すべてのテクニカル及びビジネス・パートナー、全世界のディーラー・ネットワークの皆さま、そして特に、私が心から情熱を共に分かち合うお客様とコレクターの皆さまにも同様に、お別れとともに感謝の意を表します。

そして、特にスクーデリア・フェラーリが困難な局面に立たされた際にも、変わらず大いなる情熱をもって常に我々を支えて下さったファンの皆さまにも私の感謝の気持ちを届けたいと思います。

フェラーリは、世界で最も素晴らしい企業です。そのような企業のリーダーをつとめられたことを、大変名誉に、光栄に思います。私は長年リーダーとして、私が持ちうる全ての情熱と、コミットメントを捧げてきました。フェラーリは私の家族とともに、今までも、そしてこれからも、私の人生で最も大事なものとなるでしょう。

株主の皆さま、特に、常に私の傍にいてくれたピエロ・フェラーリ、また会社の全ての皆さまに、ますますフェラーリの成功の日々がもたらされることを祈っています」

(編集部:小林 隆)