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インドネシア市場で存在感を示す日本メーカーに挑む輸入車メーカー

ベンツ、BMW、フィアット クライスラーからタタ・モーターズまで展示されたモデルを一挙公開

普段あまり見る機会のないタタ・モーターズが広大なスペースにブースを構えた(写真はサファリ・ストーム EX)
2014年9月18日~28日(現地時間)開催

インドネシア ジャカルタ

Jakarta International Expo

 現在開幕中の第22回インドネシア国際モーターショー(The 22nd Indonesia International Motor Show)では、先にお伝えした日本メーカーが強い存在感を示した。

 現地シェア9割ともいわれる日本メーカーにおいては、今年日産自動車がプルワカルタ第2工場を開設したほか、本田技研工業のインドネシアにおける4輪生産販売合弁会社であるピー・ティ・ホンダプロスペクトモーターの第2工場が稼働を開始。さらにトヨタ自動車は2016年初から稼働予定のカラワンエンジン工場の建設を開始したり、スズキは2015年の年初から新しい4輪車組立工場を稼働させる計画を発表したりするなど、インドネシアでの市場拡大計画に積極的だ。

 そうした中、今回のインドネシアモーターショーでは輸入車メーカーも多く出展し、その存在感をアピール。VW、アウディ、BMW、メルセデス・ベンツといったドイツ勢に加え、フィアット クライスラー、ジャガー・ランドローバー、ルノー、ヒュンダイ、タタ・モーターズなどが名を連ねた。

 ここでは撮影した輸入車メーカーの各モデルを写真で紹介する。

BMW&MINI

日本では2月に発売されたハイパフォーマンスモデル「M4クーペ」。シリンダーブロックに強固なクローズドデッキ構造を採用してシリンダー内圧を高め、高回転型出力特性を実現する新開発の直列6気筒DOHC 3.0リッターツインパワーターボエンジンを搭載。最高出力は317kW(431PS)/5500-7300rpm、最大トルクは550Nm(56.1kgm)/1850-5500rpm。BMWブースで人気を博していたモデルの1つ
直列4気筒DOHC 2.0リッターツインパワーターボエンジンを搭載する「X3 xDrive20i xLine」
「X1」は「X3」と並列でBMWブースの中央に配置。SUVモデルでインドネシア市場に攻勢をかける構え
BMW M社が開発した「M235i クーペ」は最高出力240kW(326PS)/5800rpm、最大トルク450Nm(45.9kgm)/1300-4500rpmの直列6気筒DOHC 3.0リッターツインパワーターボエンジンを搭載
こちらは日本に未導入の「730Li M Sport」
BMWブースの真向いに作られたMINIブースでは、7年ぶりにフルモデルチェンジした新型「MINI」を中心とした展示
アクセサリー類も多数展示された

フィアット クライスラー

インドネシアでクライスラーブランドの販売を行っているガランシンド社が手掛けた「300C SRT8」
堅牢なロールバーを装着する「ジープ ルビコン」。フロントウインドーが可倒式になっているのが特徴的
こちらはダッジブランドのSUV「ジャーニー」
「チェロキー」も展示
アルファ ロメオの2シーターミッドシップ「4C」。アルミ製シリンダーブロックや連続可変バルブタイミング機構などを組み合わせた直列4気筒DOHC1.75リッター直噴ターボエンジンを搭載、最高出力177kW(240PS)、最大トルク350Nm(35.7kgm)を発生するピュアスポーツモデル。ブースで注目を集めていた
5ドアプレミアムコンパクトカー「ジュリエッタ」
フィアットブースでは「500C」が展示されていた

VW

ジャカルタ市内でVWモデルをあまり見かけることはなかったが、多人数乗車モデルへの注目度は高いように感じた。こちらは最高出力180PS/4000rpm、最大トルク400Nm/2000rpmの2.0リッターターボディーゼルエンジンを積む「マルチバン」。ボディーサイズは5290×1625×1959mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース3400mmと大柄な体躯が特徴。2列目シートではオットマン機能が付くとともに、座席前のエンターテイメントシステムによって快適な移動を実現している
こちらは「トランスポーター」。2列目と3列目シートを対面させることが可能になっている
カストロールカラーに塗装された「ポロ」

メルセデス・ベンツ

SUVからセダンまでフルラインアップが展示されたメルセデス・ベンツブース(写真は4ドアクーペ「CLAクラス」)。余談だがインドネシアの大手タクシー会社「ブルーバード」グループの1つ「シルバーバード」では、メルセデス・ベンツを中心とした高級モデルをラインアップ。黒塗りのボディーカラーが特徴で、「Eクラス」「Cクラス」のタクシーをよく見かけた
AMG「E 63 AMG S」や「Sクラス」など最高級モデルがそろい踏み

ルノー

ルノー傘下のダチアが生産を行っている「ダスター 4×4」。110PSの1.5リッターエンジンと6速MTを組み合わせる。インドネシアで3億2400万インドネシアルピア(約324万円)で販売
新デザイン戦略「サイクル・オブ・ライフ」に基づいたフロントマスクを備えた「メガーヌ ルノー・スポール」。パワートレーンは最高出力195kW(265PS)/5500rpm、最大トルク360Nm(36.7kgm)/3000rpmを発生する直列4気筒DOHC2.0リッターターボエンジンに6速MTを組み合わせ、前輪を駆動
日本にも2014年に導入されたクロスオーバー「キャプチャー」。1.2リッター直噴エンジンは最高出力88kW(120PS)/4900rpm、最高トルク190Nm(19.4kgm)/2000rpmを発生
こちらも「サイクル・オブ・ライフ」に基づいたデザインが与えられる「CLIO R.S.」(日本名:ルーテシア)

タタ・モーターズ

SUV「サファリ・ストーム」に過激な外装が与えられた「サファリ・ストーム EX」。標準車と同様に、最高出力140PS/4000rpm、最大トルク320Nm/1700rpmを発生する直列4気筒2.2リッターエンジンを搭載。市販化されているかは不明だが、色々と気になる存在
こちらがベーシックな「サファリ・ストーム」
5ドアコンパクトハッチバックの「ビスタ GZX」。直列4気筒1.4リッターエンジンは最高出力90PS/6000rpm、最大トルク116Nm/4750rpmを発生し、5速MTを組み合わせる
レース仕様に仕立てられた「ビスタ GZX」。パワートレーンは標準車と同様
コンパクトセダン「ゼスト」は直列4気筒1.2リッターエンジンを搭載。最高出力90PS/5000rpm、最大トルク140Nm/1750-3500rpmというスペック。こちらも5速MTを組み合わせる

ジャガー・ランドローバー

ジャガー・ランドローバーは傘下であるタタ・モーターズの真向いにブースを構え、「レンジローバー」や「XF」などを展示した

(編集部:小林 隆)