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住友ゴム工業が「FALKEN Cafe Aoyama」を11月16日までの期間限定でオープン

“ファルケン”ブランドを日本でも訴求

東京都港区青山のRoyal Garden Cafe 青山が、期間限定でFALKEN Cafe Aoyamaになった
2014年11月4日~16日期間限定オープン

 住友ゴム工業は11月4日、東京港区青山の「Royal Garden Cafe 青山」において、同社のタイヤブランド“FALKEN(ファルケン)”をフィーチャーした「FALKEN Cafe Aoyama」に関する記者説明会を開催した。

 FALKEN Cafe Aoyamaは、Royal Garden Cafe 青山をファルケンカラーでデザインした期間限定のコラボカフェ。11月4日~16日までの期間中には、オリジナルメニューの提供、トークショーの開催などで同ブランドのイメージをアピールしていく。

住友ゴム工業のグローバルブランドであるファルケン

 住友ゴム工業は、日本の名門タイヤメーカーだが、多くの自動車ユーザーにとってはその所有するブランド“DUNLOP"(ダンロップ)”でよく知られているだろう。そもそもダンロップはイギリスのタイヤメーカー「ダンロップタイヤ」のブランドで、住友ゴム工業は日本でライセンスを獲得して製造販売するという形態だった。しかし、1980年代にダンロップタイヤが経営危機に陥ると、ダンロップタイヤを住友ゴム工業が子会社化するという形で自社ブランドに組み込む形となった。その後、住友ゴム工業は米国のタイヤメーカー「グッドイヤー」と資本提携する形になり、ダンロップブランドのタイヤは、日本を含むアジア太平洋地域(日本、アジア、オセアニア)を住友ゴムが、北米や欧州をグッドイヤーが販売している。

 では、グッドイヤーがダンロップタイヤを展開する欧米市場で住友ゴム工業がビジネスをしていないのかと言えば、そうではない。住友ゴム工業が2003年に買収したオーツタイヤがスポーツタイヤに冠していたファルケンというブランドで、欧米市場を含むすべての市場でビジネスを行っている。

住友ゴム工業のタイヤブランドダンロップファルケン
日本
欧米
アジア太平洋地域

 簡単に言ってしまうと、住友ゴム工業のグローバルブランドがファルケンで、アジア太平洋地域限定のブランドがダンロップになる。ファルケンブランドは住友ゴム工業のモータースポーツ活動でも展開している。たとえば、市販車を利用した耐久レースとして有名なニュルブルクリンク24時間レースには1999年から15年に渡り参戦を続けており、2014年はファイナンシャルスポンサーにもなったFalken Motorsport Porsche 911 GT3 Rが予選19位、決勝総合4位に入りポルシェ勢としては最上位をマーク。こうした活動は現地でも高く評価されており、今年のニュルブルクリンク24時間ではオフィシャルパートナーを務め、コースサイドの看板やグリッドガールにファルケンロゴが掲示されていたという。

ファルケンのロゴ。主に欧米で展開している
ファルケンはドイツ語で鷹を意味する言葉
欧米のモータースポーツにはファルケンブランドで参戦している
ニュルブルクリンク24時間レースには1999年から15年連続参戦
現在ではオフィシャルパートナーとしてコースサイドの広告やグリッドガールなどでブランド露出を図っている
今年のニュルブルクリンク24時間レースでは総合4位入賞し、ポルシェ勢としては最上位に
モータースポーツで得た開発技術を市販タイヤへフィードバック
2014年7月に発表されたスポーティー&コンフォート向けタイヤ「ZIEX ZE914」
現時点でファルケンタイヤラインアップ
Webサイトも一新されており、日本のユーザーへの訴求力を上げていく

これからは日本でもファルケンブランドの訴求を行っていく

 これまでファルケンブランドは、積極的にアピールされていた訳ではなかった。しかし、今後はその状況も変わっていくようだ。住友ゴム工業 ダンロップタイヤ営業本部 消費財部長 橋口高志氏は、「ファルケンは国内においては、ダンロップと統合以来セカンドブランド的な位置づけだった。しかし、日本以外の地域ではグローバルブランドとして確立されており、実績を積み重ねてきている。このため、これを活用して日本でも売っていきたいと思っている」と述べた。

 今回のFALKEN Cafe Aoyama開設もそうした、戦略の中の一環だという。橋口氏は「例えば欧州の雑誌ではファルケンは高い評価をいただいており、フォルクスワーゲンなどのライン装着にも選ばれているなど実績を積み重ねている。また、モータースポーツ活動も熱心に行っており、今年のニュルブルクリンク24時間では総合4位の実績を残すなどしている。そうした海外での評価やブランドイメージをぜひ日本でも知ってもらいたいと思って、今回のFALKEN Cafe Aoyamaを開設することにした」と述べ、日本のユーザーにファルケンブランドを浸透させるという狙いがあって、今回のプロジェクトを行っていると説明した。

 FALKEN Cafe Aoyamaは、東京メトロ外苑前駅ないしは青山一丁目駅からほど近い場所にあり、国道246号からいちょう並木通りに入ったところにあるレストラン。11時~23時(ラストオーダーは22時)まで営業している。今回のプロジェクトでは、このRoyal Garden Cafe 青山に、ファルケンがスポンサードするFalken Motorsport Porsche 911 GT3 Rのレプリカ車両が入り口付近に展示されているほか、店内にはファルケンのロゴやイメージ画像のパネル、さらにはモータースポーツ活動などを紹介したビデオが流されていた。

 また、11月8日12時~13時、11月11日18時~19時には、NAVI CARS編集長 河西啓介氏の司会によるトークイベントが行われるという。8日の回にはクリエイターの桐島ローランド氏とエッセイストの国井律子氏が、11日の回にはパイロットの室屋義秀氏と自動車評論家の吉田由美氏が登場してトークショーが行われる予定だ。

 さらに、今回のFALKEN Cafe Aoyamaのオープンに合わせて特別メニューも用意されており、以下の特別メニューが提供される。

1.ルーテ(タイヤの形のショートパスタ)季節野菜とゴルゴンゾーラチーズのクリームソース
2.イカ、トマト、ルッコラとイカ墨ソースのピッツア
3.ココアクッキーフレーク包みのチーズケーキ、フランボワーズのソース
4.FALKEN(ライムとアーモンド風味のノンアルコールカクテル)

 Royal Garden Cafe 青山の矢野店長によれば「ルーテのパスタはタイヤをイメージして決めた。また、ピッツアをイカ墨にしたのはタイヤをイメージした。またカクテルは疾走するクルマをイメージしてライムとアーモンド風味を採用した」とのこと。なお、ノンアルコールカクテルが青なのは、ファルケンのイメージカラーであるブルーを意識したためだという。

 このほか、住友ゴム工業は、2015年1月9日~11日に幕張メッセで行われる「東京オートサロン」にファルケンブランドで単独ブースを出展するほか、2014シーズンはダンロップブランドでワンメイク供給を行っていたポルシェ GT3カップ チャレンジ ジャパンシリーズは、来シーズンからファルケンブランドのタイヤを供給することも明らかにした。

住友ゴム工業 ダンロップタイヤ営業本部 消費財部長 橋口高志氏
FALKEN Cafe Aoyamaの狙いは、一般の消費者への認知度向上
FALKEN Cafe Aoyamaの概要
11月8日12時~13時、11月11日18時~19時にはトークショーが行われる予定
2015年1月9日~11日に幕張メッセで開催される「東京オートサロン」にはファルケンブランドで出展
ポルシェ GT3カップ チャレンジ ジャパンシリーズへのワンメイク供給はダンロップからファルケンへ変更される
Royal Garden Cafe 青山の矢野店長
FALKEN Cafe Aoyamaで提供される特別メニュー
ルーテ(タイヤの形のショートパスタ)季節野菜とゴルゴンゾーラチーズのクリームソース。パスタがタイヤの形をしているのがユニーク
イカ、トマト、ルッコラとイカ墨ソースのピッツア。イカ墨ソースは、タイヤの黒をイメージしてとのこと
ココアクッキーフレーク包みのチーズケーキ、フランボワーズのソース
その名もFALKENという、ライムとアーモンド風味のノンアルコールカクテル
FALKEN Cafe Aoyamaの特別メニューが載せられているランチメニュー。ルーテのセットメニュー(パン、サラダ、ドリンク付き)は1,000円。
限定メニューが追加されたドリンク、デザートメニュー。イカ、トマト、ルッコラとイカ墨ソースのピッツアは1,300円、ココアクッキーフレーク包みのチーズケーキ、フランボワーズのソースは650円、FALKENは600円。
その他のドリンクメニューなど
FALKEN Cafe Aoyamaの入り口付近にはニュルブルクリンク24時間レースを走った車両のレプリカが展示されている
FALKEN Cafe Aoyamaの入り口
現在はウェルカムボードがFALKEN Cafe Aoyama仕様になっている
ランチメニューにもFALKEN Cafe Aoyamaの限定メニューが書かれていた
ニュルブルクリンク24時間レースを走った車両のレプリカ
タイヤはもちろんファルケン
FALKEN Cafe Aoyamaの店内、至る所にファルケンのボードが取り付けられていた
天井からはポスターがつるされていた
このように客席のテーブルマットもファルケン仕様に
モータースポーツ活動のイメージ映像なども流されていた
いわゆるオープンキッチン型の厨房で、来店した人からもキッチンの様子がうかがえる
FALKEN Cafe Aoyamaにはインハウスのベーカリーもあり、パンも販売されていた

(笠原一輝)